今季よりJリーグの門を叩いた新人選手たちは、どのようなキャリアを歩みプロの世界にたどり着いたのか。先月末に行われた新人研修の参加者リストに掲載された188名のうち、昨年の研修に不参加で今年に参加した2年目の選手を除いた計182名(※昨季途中にプロ契約を結んだ選手は含む)の前所属、前々所属チームを一覧としたのが下の表だ。
まず、182名の前所属の内訳をみると、高校からが24人、ユースからが56人、大学からが95人、その他(他リーグからの加入など)が7人だった。大卒選手の割合が最も高いという結果となったが、これをリーグ別に細分化すると、その比率は変わってくる。J1では高校が11人、ユースが21人、大学が14人でユース出身者が最も多く、J2では高校11人、ユース31人、大学が35人、その他が1人という結果だった。J3は高校2人、ユース4人、そして大学は46人、その他が6人で、ほとんどの選手が大卒選手となっている。
高卒選手の出身高校別にみていくと、今年の全国高校選手権で優勝を果たした青森山田高から2人がプロ入りを果たし、準優勝の流通経済大柏高、前橋育英高からも2人がプロの道に進んでいる。一方で全国高校選手権に出場できなかった興國高からは最多3人がプロ入りし、成立学園高からも2人のJリーガーが誕生している。
ユースでは4人を昇格させた京都U-18と、琉球U-18が最多だが、自チームの昇格は3人ながら、相模原入りを果たした松岡 ジョナタンも含め、名古屋U-18も4人のプロ選手を輩出している。
大学で最も多かったのは明治大の8人。流通経済大、中央大、筑波大が5人で並び、早稲田大、国士舘大などが4人でこれに次ぐ。
また大卒選手をさらに深堀りし、高校時代の所属先を見ていくと、前橋育英高が7人で最多。流通経済大柏高出身者も4人おり、2人の興國高と青森山田高も含めたこの4校の卒業生が、今年のJリーグに数多く参戦することとなった。
2019 Jリーグ新人研修 参加選手一覧