明治安田生命Ｊ３リーグも、残りは3節。すでに琉球の優勝と昇格が決定したなか、今後の焦点は昇格権をかけた2位争いとなる。
昇格の可能性を残すのは2位の鹿児島、4位の群馬、6位の鳥取の3チーム。果たしていずれのチームがＪ２行きの切符を手にするのか。
鹿児島は今節、アウェイで藤枝と対戦。終盤にきて勢いが失われているが、前節はＦ東23に競り勝ち、2位の座をキープした。終了間際に決勝点を奪う勝負強さを示しており、その良い流れを今節にも持ち込みたいところだ。
群馬はホームに北九州を迎える。前節は鳥取と打ち合いの末にドロー。昇格争いのライバルチームを突き放せなかった。ここ2試合で7失点と失点が増えているのが気がかりな点。持ち前の堅守を取り戻し、鹿児島にプレッシャーをかけたい。
鳥取はホームで長野と対戦。終了間際のゴールで群馬に追いつき、昇格への望みをつないでいる。それでも今節に敗れれば、昇格の可能性が潰える。あるいは前日に試合が行われる鹿児島の結果次第では、今節を戦う前に望みが絶たれる場合もある。苦しい状況に追い込まれているが、可能性ある限り、勇敢な戦いを貫いてもらいたい。
昇格争いのカギを握るのは3位の沼津。Ｊ２ライセンスを持たないために昇格はできないが、2位になれば昇格は琉球の1チームのみとなる。Ｊ２の残留争いにも影響を与えるこのチームの存在も、残り試合の注目となるだろう。今節はホームで相模原と対戦。第25節以降は勝利がなかったものの、前節に富山に競り勝ち、復調の気配を示している。対する相模原は、引退を表明した川口 能活が、地元の静岡県で行われる試合でピッチに立つ可能性もありそうだ。
5位のＧ大23は福島の本拠地に乗り込む。ここ2試合は勝ちがなく、状態は下降気味。悪い流れを断ち切り、ひとつでも上の順位を狙いたい。対する福島は前節、藤枝に競り勝ち、9試合ぶりに白星を手にした。残り3試合、いい形でシーズンを締めくくりたいところだ。
前年王者の秋田は、ホームで富山と対戦。前節は北九州に競り勝ち、連敗を4で食い止めた。調子を上げてきた藤田 祥史が注目選手となる。一方の富山は3試合連続ゴール中の前嶋 洋太が、今節も重要な役割を担いそうだ。
盛岡は前節、YS横浜に競り勝ち、連敗を3で食い止めた。3ゴールを奪った攻撃陣にかかる期待は大きい。一方のＣ大23は、前節琉球に6ゴールを奪って大勝を収めた。ここ2試合で10得点と脅威の攻撃力を示しており、とりわけここ2試合で5ゴールを決めている米澤 令衣のパフォーマンスに注目が集まる。
Ｆ東23はホームでYS横浜と対戦。前節は鹿児島に敗れたが状態は悪くなく、勢いのある攻撃を再び示したいところだ。YS横浜は2連敗と苦しむが、前節は辻 正男が2ゴール。このエースが再び爆発すれば、悪い流れを断ち切れるだろう。
■各試合の見どころをチェック
藤枝vs鹿児島
盛岡vsＣ大23
秋田vs富山
沼津vs相模原
鳥取vs長野
福島vsＧ大23
Ｆ東23vsYS横浜
群馬vs北九州
※琉球は試合なし
