インドネシアで行われているU-19アジア選手権において、U-19日本代表はベスト4進出を果たし、来年ポーランドで開催されるU-20ワールドカップに2大会連続で出場を決めた。
U-19日本代表は、ひとつ上のU-21日本代表とともに2020年の東京五輪の主軸となりうる世代。来年の世界大会だけでなく、「TOKYO 2020」での活躍も期待される。
今大会に参加した23人のメンバーのうち、22人がJリーグ所属選手(ユース含む)。すでに今季のJリーグで活躍している選手も多く、その経験値が今大会での躍進の一因となったはずだ。
下記表は、U-19世代(1999年1月1日生まれ以降)の今季のJ1、J2における出場時間をランキング化したもの(2018年10月30日時点)。上位20傑のうち実に12人が今回のメンバーに招集されている。
最多出場時間を記録するのは、浦和レッズの橋岡 大樹。ユース上がりのルーキーながら浦和の右ウイングバックに定着し、堂々たるプレーを見せている。ここまで22試合に出場し、すべてがスタメン起用。タックル数、空中戦勝利数も高い数値を示している。
3位の藤本 寛也も東京Ⅴの主軸を担い、3ゴール・3アシストと攻撃面での貢献度が高い。以降4位の郷家 友太(神戸)から9位の田川 亨介(鳥栖)までが今大会のメンバーで、いずれも所属クラブに欠かせぬ存在として出場時間を増やしている。
2018年 J1・J2リーグ戦
U-19 出場時間ランキング Top20(1999年1月1日以降生まれの選手が対象)
ランキング上位のなかで唯一、メンバー入りを逃した新潟の渡邊 泰基だが、これまでに同代表に選出経験があり、所属チームで今後も経験を積んでいけば、来年の本大会メンバーに選出される可能性もあるだろう。
現在のチームは、高卒1年目にあたる1999年生まれが主軸を形成するなか、今季は2種登録でトップデビューを果たした京都U-18の福岡 慎平やG大阪の中村 敬斗ら2000年生まれの選手たちも、今後の成長次第ではメンバーに組み込まれていくことも考えられる。
ほかにも今季は、U-19世代の若手の台頭が目立っており、それぞれがリーグを盛り上げる役割を担っている。今季も残り試合が少なくなったが、伸びしろを大きく残す10代の選手たちの成長が、チームの浮沈を左右するポイントとなるはず。佳境を迎えたシーズン終盤は、U-19世代のパフォーマンスに大いに注目したい。
データ提供:データスタジアム