JリーグYBCルヴァンカップは、10日に準決勝の第1戦が開催される。
ホームに湘南を迎える柏は、準々決勝では3-3のタイスコアながらアウェイゴールで上回り、甲府に競り勝った。リーグ戦では調子が上がらず、14位に低迷するが、直近の試合では広島に3-0と快勝。復調のきっかけを手にし、この準決勝に臨む。
もっとも広島戦でゴールを奪った伊東 純也とオルンガの2人が代表活動のために不在となる。クリスティアーノら他の攻撃陣の奮起が求められるだろう。
対する湘南は準々決勝で前年王者のC大阪を2戦合計5-2で撃破。直近のリーグ戦でも鳥栖に競り勝つなど、良い状態でこの試合を迎える。こちらは齊藤 未月と石原 広教の2人がU-19日本代表に招集されたため、この試合には出場できない。カギを握るのが山﨑 凌吾だ。8月に行われたリーグでの柏戦で2ゴールを奪い勝利の立役者となった。今夏に加入したこのストライカーが、再び爆発するようだと、湘南の勝機は高まるはずだ。
もうひとつの試合では鹿島と横浜FMが対戦する。鹿島は公式戦7連勝と勢いに乗る中で、先週末の川崎Fとのリーグ戦ではスコアレスドローに終わった。ACL、ルヴァンカップ、天皇杯とすべての大会で勝ち進む中でハードスケジュールを強いられているが、首位チーム相手に互角の戦いを演じられたのは大きな収穫だろう。準々決勝ではその川崎Fに2戦合計4-2と快勝を収めた。堅い守りと鋭いサイドアタックを武器に、優勝を成し遂げた2015年以来のファイナル進出を狙う。
対する横浜FMは優勝を果たした2001年以来の決勝進出を目指す。準々決勝ではG大阪に、2戦合計7-1と快勝。持ち前の攻撃サッカーが爆発しての大勝劇だった。そのG大阪戦で4ゴールを挙げ、今大会の得点ランクのトップに立つ伊藤 翔が負傷離脱したのは痛手だが、仲川 輝人、ウーゴ ヴィエイラと、他の攻撃陣が調子を上げているのは好材料。リーグ戦でも3連勝と勢いに乗っており、良い状態でこの試合に臨むことができる。
ともに好調を維持する名門対決は、最後まで目が離せない緊迫した戦いとなるだろう。今季のリーグ戦では1勝1敗。果たして今回はいかなる決着を見るのか。