明治安田生命Ｊ２リーグは、6日、7日に第36節が開催される。
首位の松本はホームで愛媛と対戦。現在5試合負けなしながら、勝ち切れない試合も目立つ。前節もリードを守り切れずに山形と引き分けた。終盤に隙を見せた守備の修正が求められるだろう。愛媛は前節、千葉に競り勝ち調子を上げている。千葉の強力な攻撃を無失点に抑えた堅守を保ち、首位撃破を狙う。
2位の大分はホームに京都を迎える。4連勝と勢いに乗っており、この間、13ゴールと攻撃陣が好調だ。4試合連続ゴール中の藤本 憲明が今節もカギを握る存在となりそうだ。対する京都も2連勝と調子を上げており、残留争いから一歩抜け出している。こちらはFW起用が濃厚な田中 マルクス闘莉王のパフォーマンスが勝敗を分けるポイントとなるだろう。
3位の町田はホームで山形と対戦。3試合勝ちがなく、勢いが失われつつある。得点力不足を露呈しているだけに、この課題の解消が復調のためのテーマとなる。山形は4試合勝利がないが、前節は終了間際のゴールで松本と引き分けた。首位チーム相手に見せた粘り強さを今節も示したいところだ。
4位の福岡は岡山をホームに迎える。前節は大宮との上位対決を制して勢いに乗る。2ゴールを奪ったベテランの城後 寿が今節も注目選手となる。対する岡山は4試合勝利がなく、昇格プレーオフ進出が厳しくなっている。複数失点が続くなど持ち前の堅守が崩れつつあるだけに、自らのストロングポイントを取り戻したいところだ。
5位の東京Ｖはホームで甲府と対戦。7試合負けなしと安定した戦いを続けており、前節も栃木に1-0で競り勝った。勝負強さを示しており、さらなる浮上も視野に入れる。対する甲府も2連勝と調子を上げている。2試合連続完封勝利と守備も安定しており、このストロングポイントを生かして3連勝を狙う。
6位の横浜FCは栃木の本拠地に乗り込む。前節は山口に競り負けるなど、調子は下降気味。参入プレーオフ進出圏内に踏みとどまるためにも正念場を迎えている。栃木は前節、東京Ｖに競り負け浮上のチャンスを逃した。それでも再び守備の強度が高まってきただけに、上位相手にも落ち着いた試合運びを展開しそうだ。
7位に転落した大宮は水戸をホームに迎える。前節は福岡との上位対決に敗れ、ダメージの大きい敗戦を喫した。エースの大前 元紀は好調を維持しているだけに、3失点を喫した守備陣の奮起が求められる。水戸は2連敗で12位に転落。後半の失点で競り負ける試合が続いており、終盤の戦い方に注意を払いたい。
5戦負けなしで8位に浮上した徳島は、ホームで金沢と対戦。直近の試合では町田とドローに終わったが、ピーター ウタカとバラルの強力2トップが好調を維持しているだけに、今節も相手を押し込む戦いを演じそうだ。一方の金沢も2連勝中。2試合連続無失点の守備陣が徳島の攻撃をいかに封じるか。ここが試合の焦点となるだろう。
20位の岐阜はアウェイで山口と対戦。前節は金沢に敗れ、これで12試合勝利なしとなった。21位の熊本との差は6ポイント離れているものの、悪い流れを断ち切るためにも結果が欲しいところ。対する山口は前節、横浜FCとの打ち合いを制し、15試合ぶりに勝利を手にした。その勢いを今節にもつなげ、再浮上を狙う。
岐阜を追う熊本は、ホームで千葉と対戦。6試合勝利がなく、ここ2試合は完封負け。得点力不足に加え、失点も増えており、攻守両面で不安を抱える。残留圏に浮上するためにも目に見える結果を掴みたい。千葉も3戦勝利がなく、ここ2試合は完封負け。持ち前の攻撃力に陰りが見えている。アグレッシブな戦いを取り戻せるか。
最下位の讃岐は、アウェイでに新潟と対戦する。こちらは9試合勝利なし。9試合でわずか1得点と状態は深刻ながら、逆転での残留を実現するには、チーム一丸となって戦うメンタル面が重要となってきそうだ。新潟は4連勝と完全に復調した。1年でのＪ１復帰は難しい状況だが、ひとつでも上の順位を狙い、連勝記録を伸ばせるか。
■各試合の見どころをチェック
松本vs愛媛
新潟vs讃岐
福岡vs岡山
東京Ｖvs甲府
大宮vs水戸
栃木vs横浜FC
山口vs岐阜
徳島vs金沢
大分vs京都
熊本vs千葉
町田vs山形
