明治安田生命Ｊ２リーグは15、16日に第33節の11試合が開催される。前節まで首位に立つのは、ひとつ消化試合の少ない町田。その町田を同勝点の松本が追いかける構図となっている。優勝争いが熾烈を極めるなか、終盤戦もこの2チームを中心にリーグ戦は展開されていきそうだ。
町田はアウェイで大宮と対戦する。前節は水戸に引き分け連勝は3でストップしたものの、4試合連続無失点と堅守は崩れていない。不発に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。大宮も4戦負けなしと好調を維持する。失点が増えていたのが気がかりだったが、前節は岐阜に完封勝ち。安定感が生まれつつあるだけに、首位チーム相手にも互角の戦いを演じるはずだ。
2位の松本はホームに山口を迎える。前節は終了間際のゴールで福岡に競り勝ち、4試合ぶりに勝点3を手にした。途中出場から決勝点を決めたジネイの起用法がカギを握りそうだ。山口は12試合勝利から見放されている。課題の守りに加え、持ち前の攻撃もここ2試合は無得点と元気がない。攻守両面に不安を抱えており今節も苦戦が予想されるが、アグレッシブな戦いを取り戻し、上位撃破を実現したい。
3位の横浜FCはホームで水戸と対戦する。ここ2試合勝利がなく調子は下降気味。自動昇格となる2位以内を狙うには、この悪い流れを断ち切りたいところ。一方の水戸は4戦負けなしながら、ここ2試合は引き分けと勝ち切れていない。守備の安定感は際立つだけに、攻撃陣の奮起が求められそうだ。
4位の東京Ｖは3連勝と勢いに乗る。今節はホームで熊本と対戦。ドウグラス ヴィエイラ、泉澤 仁ら攻撃陣が好調を維持しており、今節もアグレッシブな戦いを展開しそうだ。熊本は3連敗で降格圏に沈む。前節も大分に3失点を喫しており、課題の守りが改善されていない。東京Ｖの攻撃をいかに凌ぐかが大きなテーマとなるだろう。
5位の大分はホームに讃岐を迎える。前節は熊本に競り勝ち、4試合ぶりに白星を掴んだ。攻撃力が蘇りつつあり、その良い流れを今節にも持ち込みたい。対する讃岐は最下位に沈む。それでも前節は愛媛と引き分け、連敗を5で食い止めた。守備陣が奮闘しただけに、6試合無得点が続く攻撃陣が今度は期待に応えたいところだ。
6位の福岡は千葉とのアウェイゲームに臨む。ここ2試合は勝ちがなく、ともに無得点と攻撃陣に元気がない。守備の安定は保たれているだけに、いかにリスクを取れるかが勝ち切るためのポイントとなりそうだ。対する千葉は2連勝と調子を上げている。持ち前の攻撃力に加え、課題の守備もここ2試合は無失点。攻守両面で機能しつつあるだけに、上位撃破も十分に狙えるだろう。
徳島はホームに岐阜を迎える。現在3連勝で、昇格プレーオフ進出圏内を完全に射程に捉えている。ここ2試合はともに4ゴールを奪っており、攻撃陣が絶好調で、その勢いはさらに加速していきそうな気配だ。対する岐阜は9連敗と泥沼にはまっている。前節は新潟相手に5失点の完敗と、状態はさらに悪化。攻守両面に不安を抱えるなか。この苦境をいかに乗り越えるのか。大木武監督の手腕が問われるだろう。
岡山はホームで京都と対戦。前節は千葉に敗れ連勝を実現できず。開始早々の失点でリズムを失っただけに、試合の入り方がポイントとなりそうだ。京都は3戦勝利がなく。なかなか残留争いから抜け出せないでいる。それでも前節は守備陣が粘りを見せ、金沢相手に無失点。決して状態は悪くないだけに、勝ち切るためのあと一押しを実現したいところだ。
山形はホームに甲府を迎える。2連勝と再び息を吹き返しており、6位以内を充分に狙える位置につける。前節、決勝ゴールを奪った小林 成豪が今節もカギを握る存在となりそうだ。一方の甲府は、先週はルヴァンカップの準々決勝を戦ったためにＪ２の試合はなし。そのルヴァンカップでは柏相手に奮闘したものの、一歩及ばす4強進出はならなかった。それでもＪ１チーム相手に互角の戦いを演じたのは自信となったはずで、その手応えをＪ２の戦いにも持ち込みたいところだ。
栃木は2連敗で14位に転落。一時期の勢いが失われつつある。前節は徳島相手に4失点。守備組織の再整備が求められるだろう。対する愛媛は3試合連続ドローと勝ち切れない戦いが続く。堅守は保たれているだけに、いかに得点を奪い取るのか。そのテーマをクリアすることが、勝利へのポイントとなる。
新潟は前節、岐阜に快勝を収め、ようやく長いトンネルから抜け出した。ハットトリックを達成し救世主となった河田 篤秀が今節も注目選手となる。一方の金沢はここ5試合でわずか1勝と状態は良いとは言えない。2試合連続得点のない攻撃面の向上が、巻き返しのポイントとなるだろう。
■各試合の見どころをチェック
松本vs山口
大宮vs町田
山形vs甲府
栃木vs愛媛
新潟vs金沢
岡山vs京都
徳島vs岐阜
大分vs讃岐
横浜FCvs水戸
東京Ｖvs熊本
千葉vs福岡
