明治安田生命Ｊ２リーグは1日に第31節の11試合が一斉開催される。
2連勝で首位に立つ町田は、アウェイで甲府と対戦。前節は森村 昂太のゴールを守り抜き、岐阜に1-0と勝利。2試合連続完封勝利と守備に安定感が備わっており、このまま優勝争いをリードする存在となれるか。対する甲府は2試合勝利がなく、15位に沈む。それでも前節は土壇場のゴールで追いつき、京都に引き分けた。その粘り強い戦いを今節にも持ち込み、首位撃破を狙う。
2位の松本は水戸の本拠地に乗り込む。2連敗と勢いを失っており、ここが正念場。前節、3失点を喫した守備の修正を図りたいところだ。対する水戸は2連勝で11位に浮上。2試合連続完封勝利と堅守が光り、今節も堅い守りをベースに1点を守り抜く戦いを演じたい。
3連勝で3位に浮上した横浜FCは、ホームに京都を迎える。前節は松本相手に3得点を奪って快勝。ここ3試合で10得点と攻撃陣が好調で、さらに勢いを加速させていきそうだ。京都も4戦負けなしと復調の気配を示す。前節は土壇場にゴールを奪われ勝ちを逃しただけに、試合終盤の戦い方に注意を払いたい。
5位の福岡と4位の大分の上位対決は、今節の注目カードとなる。参入プレーオフ進出に向けて、ともに負けられない戦いとなるだろう。福岡は前節、新潟に快勝を収め勢いに乗る。一方の大分は2試合勝利がなく、状態は下降気味。前回対戦では大分が1-0で勝利を収めたが、果たして今回はいかなる決着を見るのか。
6位の東京Ｖは金沢の本拠地に乗り込む。前節は打ち合いを制して千葉に3-2と勝利。参入プレーオフ進出圏内に踏みとどまるためにも、アウェイとはいえ積極的な戦いを示したい。一方の金沢も前節、讃岐に快勝を収め連敗を2で止めた。久しぶりに複数得点を記録した攻撃陣が再び爆発するか。そのパフォーマンスに注目が集まる。
7位の大宮はアウェイで岐阜と対戦。前節は山口と激しい打ち合いを演じ、4-4で引き分けた。土壇場で追いついたものの、4失点を喫した守備をいかに修正できるかがポイントとなるだろう。一方の岐阜は7連敗と元気がない。前節も首位の町田に-0-1と敗戦。攻撃の形はできているだけに、フィニッシュワークの向上が何より求められる。
8位の徳島は、讃岐とアウェイで対戦。前節は終盤のゴールで大分に競り勝ち、調子を上げている。参入プレー進出に向けて勢いを加速させるなか、今節もアグレッシブな戦いを演じ、勝点3を掴み取りたい。一方の讃岐は4連敗で最下位に沈む。4試合連続完封負けと得点力不足は深刻で、失点もなかなか減らない状況にある。攻守両面に課題を抱えるなか、チーム一丸となってこの窮地を乗り越えたい。
山形はホームに熊本を迎える。ここ2試合勝ちがなく、なかなか浮上のきっかけを見出せていない。土壇場で追いついた前節の粘り強さを再び示すことができるか。対する熊本は21位と降格圏に沈む。前節は栃木に0-1で競り負けた。守備の安定感は備わりつつあるだけに、攻撃陣が意地を見せたいところだ。
その栃木はホームに岡山を迎える。9試合負けがなく、現在は4連勝中。9試合でわずか2失点と堅守が光る。今節も鍛えられた守備組織をベースに、少ないチャンスをモノにする戦いに勝機を見出したい。岡山は前節水戸に競り負け、3連勝はならなかった。こちらも守備には定評があるだけに、手堅い戦いとなりそうだ。
山口vs千葉は激しい打ち合いが期待できる。ともにリーグトップタイの51得点を記録する一方で、失点の数も50を越える。お互いに勝利から見放されている状況にあるが、攻撃スタイルを貫く同士の一戦は、娯楽性に満ちた戦いが展開されるはずだ。
愛媛はホームに新潟を迎える。ここ2試合は負けがなく、17位と着実に順位を上げている。攻撃面に課題を残すものの、1点差をモノにするしたたかさも備わりつつあるだけに、さらなる上昇も期待できそうだ。一方の新潟は6連敗。監督交代も状況は好転せず、今節敗れれば降格圏に沈む可能性もある。長くＪ１で戦い続けてきたチームが、さらにカテゴリーを下げてしまう危機にさらされている。この窮地をいかに乗り越えていくのか。その戦いに大きな注目が集まる。
■各試合の見どころをチェック
水戸vs松本
横浜FCvs京都
甲府vs町田
岐阜vs大宮
讃岐vs徳島
福岡vs大分
山形vs熊本
栃木vs岡山
金沢vs東京Ｖ
山口vs千葉
愛媛vs新潟
