真夏の連戦が続く明治安田生命Ｊ１リーグは、15日に第22節の9試合が開催される。
注目は4位の神戸と1位の広島の上位対決だ。前節、来日初ゴールを決めたイニエスタ擁する神戸が、首位を快走する広島にどのような戦いを見せるのか。ティーラトンとティーラシンのタイ人対決も含め、見どころ満載の一戦となるだろう。
神戸は前節、磐田に競り勝ち4位に浮上。イニエスタとポドルスキの両雄が初めて同時にピッチに立ち、攻撃に違いを生み出している。パスワークに優れる神戸がボールを支配する展開となりそうだ。一方の広島は3戦負けなしで再び勢いを加速させている。リーグ最少失点を誇る堅守で神戸の攻撃を凌ぎ、前線の速さと高さを生かした戦いに勝機を見出したい。
2位のFC東京はホームに柏を迎える。前節は終了間際の失点でＧ大阪に惜敗。首位広島に8ポイント差をつけられており、これ以上引き離されないためにも、確実に勝点3を手にしたい。一方の柏は前節、仙台に敗れ14位に沈む。攻撃の形はできているものの決定力不足を露呈。カウンターに対する脆さも課題で、攻守両面での修正が求められるだろう。
3位の川崎Ｆはホームに鳥栖を迎える。エースの小林 悠が絶好調で、前節は大島 僚太にも今季初ゴールが生まれている。ポジティブな材料が多いなか、ホームで3連勝を狙う。対する鳥栖も2連勝と調子を上げてきた。安定した守りを備えており、大崩れはないだろう。得点力には課題を抱えているだけに、そろそろフェルナンド トーレスの爆発が期待される。
札幌はＧ大阪の本拠地に乗り込む。ここ2試合勝ちがなく、上位争いに踏みとどまるためにも目に見える結果を手にしたい。好調のチャナティップに、2試合連続ゴールが生まれるか。そのパフォーマンスに注目が集まる。Ｇ大阪は前節FC東京に競り勝ち、宮本 恒靖監督のもとで初勝利を挙げている。その勢いを保ち、降格圏から脱出できるか。こちらはアデミウソンの出来がポイントとなりそうだ。
Ｃ大阪はホームに清水を迎える。7試合勝ちなしと苦しい戦いが続くも、前節は3バックへの変更が奏功し、相手を押し込む戦いを実現した。好転のきっかけを見出しつつあるなか、8試合ぶりの勝利を手にできるか。清水は3連勝の後に2連敗と、再び勢いが失われつつある。前節は川崎Ｆに逆転負け。隙を見せた後半の戦いに修正を施したい。
仙台はホームで湘南と対戦。前節は柏に2-0と快勝を収めた。守備の安定が好転のポイントでエース格に成長した西村 拓真も好調を維持する。上位進出に向け、連勝を達成できるか。一方の湘南は前節、横浜FMに敗れ、6試合ぶりの黒星を喫した。それでも積極果敢なサッカーにブレはなく、今節もアグレッシブなスタイルで勝点3の確保を狙う。
ともに中位に留まる浦和と磐田の一戦は、互いに堅い守りに定評があるだけに1点を争う勝負となりそうだ。浦和は興梠 慎三、磐田は大久保 嘉人。両チームのストライカーの出来が、勝敗を分けるポイントとなりそうだ。
長崎はホームに鹿島を迎える。前節は広島に完敗を喫し、16位に転落。残留争いに巻き込まれている。3試合勝ちがないなか、求められるのは得点力。2試合無得点と元気がない攻撃陣の奮起が求められる。対する鹿島は勝ち負けを繰り返す不安定な戦いが続く。前節は名古屋相手に4失点。隙を見せた守備の修正を図りたいところだ。
13位の横浜FMと18位の名古屋の一戦は、残留をかけたサバイバルマッチとなる。横浜FMは前節、湘南に競り勝ち、連敗を3でストップ。久しぶりにクリーンシートを演じた守備陣の出来が今節もポイントとなるだろう。一方の名古屋は3連勝と勢いに乗る。3試合で9得点と攻撃陣が絶好調で、なかでも3試合連続ゴール中のジョーのパフォーマンスは特筆すべきだろう。互いに攻撃力に特長があるだけに、多くのゴールが生まれる可能性は高い。
■各試合の見どころをチェック
仙台vs湘南
浦和vs磐田
FC東京vs柏
川崎Ｆvs鳥栖
Ｇ大阪vs札幌
Ｃ大阪vs清水
神戸vs広島
長崎vs鹿島
横浜FMvs名古屋
