2018年8月10日(金) 13:00
最多得点者はやはり、あのストライカーだった!終盤の勝負強さを推しはかるアディショナルタイムゴールランキング【Jリーグ】
5日に行われた明治安田生命J1リーグ第20節で、磐田の大井 健太郎が仙台相手に、決勝ゴールを決めた。2-2で迎えた90+1分に生まれたこのゴールは、チームに7試合ぶりの勝利をもたらす価値ある一撃となった。
大井はその前節のG大阪戦でも、1点ビハインドで迎えた90+3分に貴重な同点ゴールを決めている。2試合連続のアディショナルタイム(AT)弾は、決して容易なものではなく、大井の勝負強さを物語るものでもあるだろう。
では、これまでのJ1で最も多くATゴールを決めたのは誰か。ATを含んだ形で記録するようになった2010年以降のデータをまとめたのが以下の表だ。
1位はJ1通算得点記録を持つ大久保 嘉人だった。じつに12ものATゴールを決めており、2位の豊田 陽平に4得点差を付けている。得点の総数が多いため、当然の結果と思われるが、とはいえ最後の最後までゴールへの執着心が衰えないメンタルの強さの表れでもあるだろう。
大迫 勇也や小林 悠といったストライカーの名がずらりと並ぶなか、3位にランクインした倉田 秋の存在が際立つ。またスーパーサブとしてのイメージが強かった阿部 吉朗も土壇場での勝負強さを体現した選手だった。
また、驚異的なAT率を記録するのはG大阪のファビオだ。通算ゴール数10のうち、じつに4つがATゴール。DFながら終盤のパワープレー要員として前線に上がり、価値あるATゴールを生んでいる。また浦和の森脇 良太もDFながらランクイン。“意外性の男”が終盤のドラマを演出している。
ちなみに今季のJ1では、大井を上回り、札幌の都倉 賢が3ゴールで最多。うち2つが勝利につながる決勝点となっている。
また、J2では讃岐の原 一樹が7ゴールでトップ。千葉の近藤 直也と長崎の中村 慶太が40%と高いAT率を記録している。
今季に限れば山口のオナイウ 阿道が4得点とATゴールを量産。驚きなのは新潟の安田 理大で、今季奪った6得点中3点がATゴールと、驚異的なAT率を示している。
データ提供:データスタジアム