前節から中3日、明治安田生命J2リーグは29日に第26節の11試合が開催される。
首位に立つ松本はホームに甲府を迎える。前節は数的不利に陥りながらも大宮に逆転勝利を収め、勢いに乗る。2ゴールを奪い勝利の立役者となった永井 龍のパフォーマンスに注目が集まる。対する甲府は前節、千葉に競り負けた。勝ち負けを繰り返す出入りの激しい戦いが続いており、なかなか浮上を実現できていない。失点が増えているだけに、守備の修正がポイントとなるだろう。
松本を1ポイント差で追いかける2位の町田は、アウェイで山口と対戦。現在3連勝と勢いに乗っており、攻守両面に隙は見当たらない。山口との上位対決を制し、首位浮上を狙う。一方の山口は6戦未勝利と元気がない。前節もリードを守り切れずに、熊本と引き分けた。得点は奪えているだけに、守備の改善が求められる。
福岡vs横浜FCの上位対決も今節の注目カードとなる。福岡は前節、徳島に1-3と完敗。上位に踏みとどまるためにも、正念場の一戦となる。横浜FCは7戦負けなしと安定した戦いを続けている。7試合でわずか1失点と堅守が際立つものの、前節はゴールを奪えずにスコアレスドローに終わっている。攻撃陣の奮起が求められるだろう。
5位の大分は5試合未勝利と勢いを失っている。前節もゴールを奪えずに愛媛と競り負けた。5試合でわずか2得点の攻撃面をいかに修正できるか。片野坂 知宏監督の手腕が問われる。対する岐阜は前節、讃岐に敗れ2連敗。2試合で6失点を喫する守備の改善がテーマとなる。
東京Vは3戦負けなしで7位に浮上。今節は京都とのアウェイゲームに挑む。前節、新潟との打ち合いを制した勢いこの試合にも持ち込みたい。京都は7試合勝利がなく、最下位に沈む。残留圏内となる20位の讃岐とは8ポイント差つけられており、これ以上引き離されると苦しい。目に見える結果を手にし、浮上のきっかけを見出したい。
大宮はホームに熊本を迎える。前節は数的優位を生かせずに、松本に逆転負け。2連敗と調子を落としている。前回対戦で敗れた熊本にリベンジを果たし、再び勢いを取り戻したい。熊本は10試合勝利がなく、21位に沈む。それでも前節は山口と引き分け、連敗を4で食い止めた。安 柄俊と皆川 佑介の2トップに結果が生まれたのは好材料で、今節もこの2人の出来がカギを握りそうだ。
新潟はホームに千葉を迎える。前節は東京Vに逆転負けもここ2試合で5得点と攻撃面が良化しつつある。一方の千葉は甲府に競り勝ち、連敗を3で食い止めた。お互いに昇格候補に上げながら、現在は下位に沈む。浮上のきっかけとなり得る勝点3を確保するのは、果たしてどちらのチームか。
水戸は愛媛とホームで対戦。6戦負けなしと安定した戦いを続けるも、ここ2試合は勝ち切れていない。守備の安定は備わるだけに、攻撃陣のパフォーマンスが勝敗を分かつポイントとなるだろう。愛媛は4連勝と勢いに乗る。3試合連続完封勝利を実現する堅守を保ち、5連勝を狙う。
栃木はホームで金沢と対戦。4戦負けなしと好調で、しかもこの間すべて無失点。一方でここ2試合は得点を奪えておらずスコアレスドローに終わっている。さらなる浮上を実現するためにも、得点パターンの確立が求められそうだ。金沢はここ2試合勝がなく、勢いが失われつつある。2試合連続無得点に終わっているだけに、こちらも攻撃面の修正が大きなテーマとなる。
中位に留まる岡山と徳島の一戦は、昇格プレーオフ進出に向け、互いに負けが許されない戦いに。3試合得点がない岡山は、状態は良いとは言えず。一方の徳島はピーター ウタカの加入で勢いを取り戻しつつある。両者は開幕戦で激突し、その試合では岡山が勝利を収めたが、果たして今回はいかなる結末が待ち受けるだろうか。
讃岐は2連勝で降格圏から抜け出した。前節、岐阜から3ゴールを奪ったように攻撃が機能しており、その良い流れを今節にも持ち込みたい。対する山形は前節、岡山に競り勝ち4試合ぶりに勝点3を手にしている。決勝ゴールを奪った得点源の小林 成豪にかかる期待は大きい。
■各試合の見どころをチェック
水戸vs愛媛
栃木vs金沢
松本vs甲府
新潟vs千葉
岐阜vs大分
京都vs東京V
岡山vs徳島
讃岐vs山形
福岡vs横浜FC
大宮vs熊本
山口vs町田