明治安田生命Ｊ２リーグは、21日に第24節の11試合が一斉開催される。後半戦に突入してもなお混戦が続く昇格レースを抜け出すのは、果たしてどのチームか。
首位の松本はホームで京都と対戦。前節は岡山と引き分け連勝が3で止まったが、無失点に抑えたように安定した守備組織は健在。今節もこの守備の出来がポイントとなりそうだ。対する京都は5試合勝利がなく、最下位に沈む。苦しい状況下で迎える首位チームとの一戦であり、厳しい戦いを強いられることが予想される。松本の堅守をいかに打ち破るのか。攻撃陣の奮起が求められるだろう。
2位の町田はホームに金沢を迎える。前節は熊本に競り勝ち、4試合ぶりに白星を手にした。2ゴールを奪ったエースの中島 裕希が今節も重要な役割を担うだろう。金沢は6戦負けなしと勢いに乗る。ここ4試合で12得点と攻撃陣が好調だが、今節はエースのマラニョンンが出場停止。代わってピッチに立つ選手のパフォーマンスがカギを握りそうだ。
3位の大分は3連敗と状態を落としている。3試合で2得点・8失点と攻守のバランスを崩しているのが気がかりな点。上位争いに食らいつくためにも、ここが踏ん張りどころだ。対戦相手の栃木は2連勝と復調の気配を示す。2試合連続完封勝利と蘇りつつある堅守を、今節も保つことができるか。
4位の山口はホームに水戸を迎える。4試合未勝利と調子を落としており、巻き返しの一戦となる。失点が増えつつあるだけに、守備組織の修正を図りたいところ。一方の水戸は4戦負けなしと状態を上げている。2試合連続完封勝利と守備の安定が際立っており、その良い流れを今節の戦いに持ち込みたい。
5位の福岡はホームで東京Ｖと対戦。前節は讃岐に快勝を収め4試合ぶりに勝利を手にした。駒野 友一らベテラン勢の活躍は頼もしく、今節も経験豊富な彼らの出来が勝敗を分けるポイントとなりそうだ。東京Ｖは前節、山口に勝利し、連敗を2で食い止めた。攻撃陣の状態が上がってきており、アグレッシブなサッカーで連勝を狙う。
6位の横浜FCは岐阜とのホームゲームに臨む。5試合負けなしと安定した戦いを続けており、この間わずか1失点。堅守を軸に、一瞬の隙を突く戦いでさらなる浮上を目指す。岐阜は前節、甲府に快勝を収め、5試合ぶりの勝利を手にした。後半に爆発した田中 パウロ淳一の決定力が再び求められてくるだろう。
大宮は徳島の本拠地に乗り込む。8戦負けなしと好調の要因は守備の安定と、大前 元紀の高い決定力にある。4試合連続ゴール中のエースは今節も爆発するのか。そのパフォーマンスに注目が集まる。対する徳島は前節、愛媛に競り負け連勝が2で止まった。押し込みながらも決め手を欠く試合が目立っているなか、今節、デビューが予想される新加入のピーター ウタカにかかる期待は大きい。
山形はホームに新潟を迎える。前節は栃木に競り負け、11試合ぶりに黒星を喫した。不発に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。新潟は5試合勝利がなく17位に沈む。苦しい戦いが続くなか状況打開の一手を打ちたいところ。FC東京から加入した梶山 陽平がカギを握る存在となりそうだ。
甲府はホームで熊本と対戦。ここ5試合でわずか1勝と勢いを失っており、前節は岐阜に完敗を喫している。失点が増えているだけに、まずは守備の安定を図りたいところだ。熊本は8試合勝利がなく、現在は3連敗中。前節は町田を追い詰めたものの、一歩及ばず競り負けた。今節はその試合で2得点を決めた安 柄俊が出場停止と、状況はさらに苦しい。攻守両面に課題を抱えるなか、いかにこの苦境から脱していくのか。渋谷 洋樹監督の手腕が問われるだろう。
20位の愛媛はホームに岡山を迎える。2連勝と調子を上げてきており、降格圏からも脱している。途中出場から結果を出している有田 光希の起用法がポイントとなるだろう。岡山も3試合負けがなく、安定感を取り戻しつつある。とはいえ得点力不足の課題は解消されていないだけに、守備の安定を保ちながらもリスクを負った攻撃を示したいところだ。
21位に沈む讃岐は、ホームで千葉と対戦。2連勝と復調したかに思われたが、その後に2連敗。2試合で8失点を喫した守備が大きな課題であり、このポイントを修正できないようだと今節も苦戦は免れない。対する千葉も課題は守備。ともに不安要素は同じなだけに、大量得点の展開も予想される。
■各試合の見どころをチェック
町田vs金沢
横浜FCvs岐阜
甲府vs熊本
松本vs京都
讃岐vs千葉
福岡vs東京Ｖ
山形vs新潟
山口vs水戸
徳島vs大宮
愛媛vs岡山
大分vs栃木
