2018年7月中旬、太平洋の島国であるツバルにて、『サポユニfor smile』を開催しました。『サポユニfor smile』はファン・サポーターの皆様から送られたユニフォームを現地の子どもたちへ寄付し、一緒にサッカーをして交流を図るイベントで、2011年から継続的に開催されています。
今回訪れたツバルは地球温暖化の影響により世界で一番初めに水没してしまうかもしれない国として知られており、3つの学校を訪問して、ユニフォーム300着を一枚ずつ手渡しました。
現地では、まずゴミ処理場を訪問。現在ツバルの抱えるゴミ問題を知る機会を得ました。ツバルにはゴミ処理施設がなく、リサイクルに課題を抱えています。特に鉄・プラスチックについては良い処理方法が見つかっておらず、ゴミ処理場にそのまま放置されているのが現状です。そのためゴミ処理場の地下から、雨水と共に有害な成分も染み出してしまい、海洋汚染を引き起こしてしまうことが懸念されています。
7月11日(水)の午前は、現地の私立学校のSDA小学校を訪問し、Year6・7・8(小学校5年生から中学校1年生相当)の4クラスを回りユニフォームを配布。その後4クラスで8チームを作り、5分間のゲーム形式を実施しました。
試合中はみんな楽しそうにプレーし、参加していないチームの子どもたちも真剣に応援。一つひとつのプレーに一喜一憂している様子がとても印象的でした。
試合が終わると生徒代表より、
「この学校での一大イベントとして貴重な時間をありがとうございました。また異文化に触れるとても良い機会になりました。この1日を忘れることはありません」
と、ユニフォームを送ってくださったサポーターの方々に向けて感謝の言葉をいただきました。
その後、Fusialofa特別支援学校を訪問し、生徒たちにユニフォームを手渡しました。
ここでも、先生より
「他の学校の子どもたち同様にユニフォームを配布いただきありがとうございます。日本のサッカーを始めとする文化に触れることが出来、とても光栄です」
と、感謝の言葉をいただきました。
午後には公立のNauti小学校を訪問。ここではYear7・8(小学校6年生から中学校1年生相当)を対象にユニフォームを手渡しました。オープニングセレモニーをしていただいたのち、8チームに分かれて10分ハーフのゲーム形式を実施しました。
子どもたちだけでなく、先生方もすごく熱心で、試合毎に戦術やポジションを話し合うシーンが見受けられました。海に隣接したグランドで、Jクラブの色とりどりのユニフォームを着た子どもたちが、男女問わず熱心にボールを追いかけます。そして笑顔で応援し、ゴールに喜んだりする姿は本当に印象的でした。
試合後には、生徒たちが現地のダンスや歌を披露するクロージングセレモニーを開いてくれました。イベントが終わると、午前のSDA小学校でも行ったゴミ拾いを実施。ゴミを散らかしっぱなしにしないこと、なるべく出さないようすることなど、ゴミ問題に関心を持ってもらうようにしました。
午後のイベントには、ツバルの教育省の教育長の方も足を運んでくださり、最後に感謝の言葉をいただきました。
「今回ツバルにて来てくださってユニフォームをいただいたことで、子どもたちも日本に興味を持つ良い機会になりましたし、日本とツバルの深い絆が出来たと思います。私たちもこれからまた日本のことを知りたいと思いましたし、このイベントに関わった全ての方々にツバルのことをもっと興味を持っていただきたいと思います」
今回の訪問と交流を通じて、ツバルの子どもたちは、日本やJリーグにとても興味を持ってくれたようでした。最後まで笑顔で手を振って、お別れの挨拶をしてくれました。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。