明治安田生命J1リーグは、約2か月間のワールドカップの中断期間を終え、7月18日(水)に再開。全34節で争われるリーグ戦は現在約半分の15節を消化しており、ここから後半戦へと入っていく。ここでは後半戦の見どころや注目選手を紹介します!
【目次】
■昌子をはじめW杯で活躍した日本代表選手に注目!
明治安田生命J1リーグでは、ロシアW杯の日本代表に選出された選手が8人プレーしています。ここでは、各選手の所属チームと特徴をご紹介します。
DF昌子 源(鹿島アントラーズ)
まずはW杯で3試合に出場した鹿島アントラーズのDF昌子 源。1対1の強さとカバーリング能力の高さで世界トップのFWたちと互角に渡りあい、日本のベスト16進出に大きく貢献しました。鹿島では共に日本代表に選出された植田 直通とともにセンターバック(CB)として守備陣をまとめます。
昌子が所属する鹿島の日程はこちら
DF槙野 智章(浦和レッズ)
槙野 智章はグループリーグ第3戦のポーランド戦に出場。明るいキャラクターでメディアに取り上げられることも多いですが、ひとたびピッチに立てば闘争心むき出しで相手FWを抑え込み、セットプレーでは強靭な肉体で相手に競り勝ちゴールを奪います。
槙野が所属する浦和の日程はこちら
MF山口 蛍(セレッソ大阪)
W杯では先発したポーランド戦をはじめ3試合に出場。鋭いボール奪取と危機察知能力に優れ、チームのピンチを未然に防ぐプレーで日本のベスト16進出に貢献しました。所属するC大阪ではキャプテンを務めるなど、チームを代表する選手として活躍しています。
山口が所属するC大阪の日程はこちら
DF植田 直通(鹿島アントラーズ)
少年時代にテコンドーで鍛えた強靭な肉体を活かし、空中戦では無類の強さをみせる植田。闘志を前面に出したプレーでチームを鼓舞します。また最終ラインから配給される正確なロングフィードも武器の一つ。昌子 源と共に鹿島のCBを務め、守備を統率しています。
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MF大島 僚太(川崎フロンターレ)
W杯出場は叶わなかったものの、直前の親善試合では存在感を見せました。大島の魅力は卓越したボールコントロールと広い視野を活かしたゲームメイク。川崎Fでは、元日本代表MF中村 憲剛と共に中盤を形成し攻守で存在感をみせます。昨シーズンは中心選手として、クラブ史上初のJ1制覇に大きく貢献しました。
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GK東口 順昭(ガンバ大阪)
4月に顔面骨折という大怪我を負いながらも不屈の精神で復帰を果たし、W杯メンバーに招集されたGK東口 順昭。W杯出場はなりませんでしたが、第2GKとして献身的にチームを支えました。所属するG大阪では怪我をも恐れない飛び出しと安定したセービングでゴールに鍵をかける絶対的守護神として君臨。不調なチーム状況の中でもチームを引っ張る存在として活躍しています。
東口が所属するG大阪の日程はこちら
GK中村 航輔(柏レイソル)
次世代の日本代表のGKを担う存在として期待されている中村は、今回のW杯メンバーで最年少の23歳。抜群の反射神経と冷静な状況判断から数々のビックセーブでチームのピンチを救います。「柏から世界へ」と羽ばたく日もそう遠くはないでしょう。
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DF遠藤 航(浦和レッズ)
センターバック、サイドバック、ボランチなど様々なポジションをこなすユーティリティプレイヤーとして重宝される遠藤。2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、U-23日本代表のキャプテンを務めるなど、チームを引っ張る存在として活躍してきました。浦和では槙野 智章とともに強固なディフェンスラインを形成し、後方からチームを支えます。
遠藤が所属する浦和の日程はこちら
■元スペイン代表のイニエスタとフェルナンド トーレスがJリーグに加入!デビュー戦はいつ?
スペイン代表としてW杯に出場したヴィッセル神戸のイニエスタ、10日にサガン鳥栖への加入が発表されたフェルナンド トーレスのJリーグデビューも迫ります!
スペインの超名門クラブ、バルセロナで数々のタイトルを経験したイニエスタ、EURO2008決勝での優勝を決めるゴールなど、世界最高峰の舞台でゴールを量産してきたトーレスのプレーをいつから見られるのか、気になるところだと思いますが、最短デビューは7月22日に行われる明治安田生命J1リーグ 第17節から出場が可能になります。それぞれのチームの日程は下記からチェックしてください!
イニエスタが所属する神戸の日程はこちら
フェルナンド トーレスが所属する鳥栖の日程はこちら
■W杯出場メンバー以外の注目選手は? 中村 俊輔は健在、イニエスタのチームメイトにはポドルスキも!
(元日本代表の注目選手)
・中村 俊輔&大久保 嘉人⇒ジュビロ磐田
・中澤 佑二⇒横浜F・マリノス
・中村 憲剛⇒川崎フロンターレ
・遠藤 保仁⇒ガンバ大阪
・内田 篤人⇒鹿島アントラーズ
ロシアW杯に出場した選手以外にも、注目選手は目白押しです。これまで日本代表を支えてきたベテラン選手たちは、現在もJ1の舞台で輝きを放っています。長らく日本代表の背番号10を背負った“ファンタジスタ”、中村 俊輔は先日の6月24日に40歳の誕生日を迎えましたが、ジュビロ磐田の中心選手として活躍中。代名詞である直接FKでのゴールは現在Jリーグ史上最多の24本をマークしており、この記録をまだまだ伸ばしてくれそうです。
また、磐田には、この中断期間中にFW大久保 嘉人が加入しました。2010年の南アフリカW杯でベスト16進出に貢献し、Jリーグ歴代最多の181得点を誇るゴールゲッターと、中村 俊輔による新ホットラインに注目です!
南アフリカW杯で堅守を築いた“ボンバーヘッド”こと中澤 佑二は、横浜F・マリノスのレギュラーとして活躍中。今年2月に40歳を迎えましたが、現在リーグ戦では172試合連続でフル出場を続けています。2013年のシーズン途中から、ケガで離脱することも、出場停止になることもなくピッチに立ち続けてきた、まさに“鉄人”です。
Jが誇る司令塔と言えば遠藤 保仁(ガンバ大阪)と中村 憲剛(川崎フロンターレ)。ゲームメイク、チャンス創出の能力において、今もこの2人はトップレベル。遠藤は2014年、中村 憲剛は2016年にそれぞれJ1の最優秀選手賞を受賞しており、アラフォーになっても存在感は衰えておりません。
さらにもうひとり、今シーズンからJリーグの舞台に帰ってきたのが鹿島アントラーズのDF内田 篤人。「ウッチー」の愛称で女性から絶大な人気を誇る内田は、ドイツの強豪シャルケなどでのプレーを経て8年ぶりに鹿島に復帰。近年は長く負傷に苦しめられてきましたが、鹿島で完全復活した姿を期待しましょう!
(W杯出場経験を持つワールドクラスの選手たち)
イニエスタ加入に沸く神戸には、もう一人ワールドクラスのスーパースターが所属しています。それが元ドイツ代表FWポドルスキ。2014年のブラジルW杯優勝メンバーであり、バイエルンやアーセナルといったビッグクラブでのプレーを経て、2017年3月に神戸に加入。イニエスタとポドルスキ、ワールドクラスの共演がJリーグの舞台で実現します。
世界のトップでプレーした選手がいるのは神戸と鳥栖だけではありません。名古屋グランパスに所属する元ブラジル代表FWジョーも、イングランドのマンチェスター・シティなどでプレーした経験を持ち、2014年に母国ブラジルで開催されたW杯にも出場しています。さらに2017年にはコリンチャンスで得点王と年間MVPのタイトルを獲得するなど、キャリアのピークともいえる状況で名古屋に加入。今季ここまで6得点を挙げ、得点ランキングでは6位タイにつけています。
■現在のJ1の勢力図は?
今季のJ1は、昨シーズン15位と苦しんだ広島が絶好調。15試合を終えて12勝1分2敗と圧倒的な成績で2位に9ポイント差をつけて首位を独走しています。特筆すべきは堅い守備。15試合でわずか8失点しか喫しておらず、15試合中11試合を無失点に抑えており、完封率は驚異の73%! 再開後も独走が続くのかが最注目ポイントです。
その広島に続くのが、2位FC東京、3位川崎F、4位C大阪、5位札幌の4チーム。昨季J1王者の川崎F、昨季カップ戦二冠のC大阪は前評判に違わぬ力を見せ、首位の座を虎視眈々と狙っています。一方、FC東京と札幌は監督交代の影響もあってか今季躍進を果たしています。昨季13位のFC東京は、G大阪に多くのタイトルをもたらした長谷川 健太監督を迎え、堅守速攻を武器に躍進中。17歳の新星、久保 建英の成長にも注目が集まっています。FC東京以上にインパクトを残しているのが札幌です。これまでのJ1最高成績は11位でしたが、広島、浦和で超攻撃的なサッカーを披露したミハイロ ペトロヴィッチ監督を招聘し、第4節から第14節まで11戦無敗を記録するなど、快進撃を見せています。
一方で、過去にリーグ優勝の経験を持つ鹿島、横浜FM、浦和、G大阪、名古屋といった名門チームが揃って苦境に立つ、これまでにない展開も今季の特徴です。特に降格圏に沈むG大阪(16位)と名古屋(18位)はここからの巻き返しが必須な状況です。このほか、イニエスタ加入で注目を集める神戸は現在6位と好位置につける一方で、トーレスが加入した鳥栖は降格圏の17位と苦しい状況。ですが、群雄割拠がJ1の特徴でもあるだけに、どこがトップに立つかは最後まで目が離せません。
■7、8月の日程はこちらから!
明治安田生命J1リーグは7月に3試合(鹿島とC大阪のみ4試合)、8月には6試合が予定されています。詳しい日程は下記よりご確認ください。
https://www.jleague.jp/ticket/search/j1/201807/
https://www.jleague.jp/ticket/search/j1/201808/
■再開初戦の注目カードは?
札幌(5位)vs川崎F(3位)
勝点差はわずかに「1」の上位対決。攻撃サッカーを標榜とするチーム同士の対決は激しい展開が期待されます!
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広島(1位)vsG大阪(16位)
チーム状況が対照的なチームによる一戦。ロシアW杯のメンバーであるGK東口 順昭を中心としたG大阪の守備陣は、早くも二桁の10ゴールをマークし得点ランクトップに君臨する広島のFWパトリックを抑え込めるか。
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浦和(14位)vs名古屋(18位)
ともに苦戦が続く両チーム。浦和は4月にオズワルド オリヴェイラ監督を招聘し、立て直しを狙います。一方の名古屋も、中断期間中にJ1のライバルクラブからDF丸山 祐市、MFエドゥアルド ネット、DF中谷 進之介を獲得。大型補強で巻き返しを図ります。
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