得点が多く生まれないサッカーというスポーツでは、先制点が勝敗を分ける重要なポイントとなる。先制点を奪ったチームがそのまま勝利を手にするケースが多く、Jリーグでもその傾向がはっきりと見て取れる。
下の表は今季と昨季の先制点を奪ったチームの勝率を表したもの。J1、J2、J3といずれのリーグにおいても65%以上の勝率となっている。今季のJ1に関して言えば70%以上の勝率となっており、先行逃げ切りを果たすチームがより増えている。
J2では勝率こそJ1には劣るものの、逆転負けを喫する試合はもっとも少ない。それは昨季のデータでも同じで、勝ち切れなくとも引き分けにとどめる割合が高くなっている。
状況別勝敗
先制点を奪ったチームの勝率が高いというのは特筆すべきデータではないものの、先週末に行われたJ2リーグでは、珍しい結果が表れた。スコアが生まれた10試合のうち、じつに4試合で逆転勝利という結果となったのだ。
実現したのは東京V、山形、大分、山口の4チーム。うち2チームは上位争いを演じるチームであり、先制点を奪うことはもちろん、逆転勝利を実現し得る勝負強さを備えることも、優勝・昇格争いにおいて重要なポイントとなりそうだ。
データ協力:データスタジアム