混戦が続く明治安田生命Ｊ２リーグは、23、24日に第20節の11試合が開催される。
首位に浮上した山口は、アウェイで岐阜と対戦。前節2ゴールを挙げた小野瀬 康介が今節も重要な役割を担いそうだ。一方の岐阜は前節、町田に敗れ、連勝が4でストップ。上位陣に食らいつくためにも、連敗は避けたいところ。ともに攻撃力が持ち味のチーム同士の戦いだけに、激しい打ち合いも期待できそうだ。
大分vs福岡は今節の最注目カードとなる。2位と4位の直接対決は、昇格レースの大きなカギを握る一戦となるだろう。大分は前節、松本に4-1と快勝。その勢いを今節にもつなげたい。対する福岡は新潟に完敗を喫し、首位から陥落。不発に終わった攻撃陣の奮起が求められるだろう。
3連勝で3位に浮上した町田は、ホームに新潟を迎える。ここ3試合はいずれも1点差勝ちと勝負強さを示しており、勢いをさらに加速させている。好調を維持する中島 裕希にかかる期待は大きい。一方の新潟は前節、首位の福岡を撃破するも、水曜日に行われた第17節の甲府戦では1-5と完敗。調子の波が激しく、苦戦が続く。上位相手に結果を出し、好転のきっかけをつかめるか。
前節、大分に完敗を喫した松本は、巻き返しの一戦となる。早い時間帯に退場者を出したことが響いたとはいえ、4失点を喫した守備の修正が求められるだろう。対する千葉は愛媛に競り勝ち、上り調子にある。ここ4試合で3ゴールを決めているラリベイの出来が、今節もポイントとなりそうだ。
ここ3試合勝ちがない岡山は、讃岐の本拠地に乗り込む。2試合連続無得点と攻撃面に課題を抱えており、ここの修正が最大のテーマとなる。讃岐は前節、リードを守り切れずに勝利を逃したが、1ポイントを加えたことは前向きな材料だ。9戦勝利なしと苦しい戦いが続くなか、目に見える結果を手にし、浮上のきっかけを見出したい。
横浜FCvs甲府も注目カードとなる。横浜FCはここ3試合勝ちがなく、正念場を迎えている。2試合連続無得点と自慢の攻撃力が影を潜めるなか、6月に入って得点のないエースのイバの爆発が求められる。一方の甲府は先週、山形に敗れ連勝が4でストップしたものの、水曜日の新潟戦では5ゴールを奪っての快勝。ここ6試合で21得点と圧巻の攻撃力を示しており、今節もアグレッシブなサッカーで、相手を押し込む戦いを目指す。
復調の気配を示す大宮は、京都とのアウェイゲームに挑む。前節は水戸に競り勝ち2連勝を達成。2試合連続ゴール中のマテウスが今節もキープレーヤーとなりそうだ。京都は2連敗となかなか浮上の兆しを見出せていない。前節も東京Ｖに3失点の完敗。今節は得点源のレンゾ ロペスを出場停止で欠くだけに、さらに厳しい戦いを強いられそうだ。
山形はホームに徳島を迎える。7戦負けなしと安定した戦いを続けており、前節は好調の甲府に競り勝った。粘り強い守備と素早い攻撃が機能しているだけに、さらなる浮上も十分に狙えるだろう。徳島は5戦勝利がなく、現在は3連敗中。ボール支配で上回りながらも結果を手にできていない。課題の決定力不足をいかに解消していくのか。攻撃陣のパフォーマンスに注目が集まる。
東京Ｖは栃木をホームに迎える。2連勝と調子を上げてきており、この勢いを保ち上位争いに名乗りを上げたい。栃木は逆に4連敗と苦しんでいる。ここ5試合でわずかに1ゴールと得点力不足を露呈しており、この課題を修正できないようだと苦戦は免れないだろう。
金沢は前節、栃木に勝利を収め、5試合ぶりに白星を手にした。課題の守備が安定感を取り戻してきており、復調の気配を漂わせている。対戦相手の熊本は4戦未勝利と苦戦が続く。それでも前節はビハインドを追い付いて、讃岐とドロー。4試合ぶりに手にした勝点1を好転のきっかけとしたい。
降格圏に沈む愛媛は、ホームで水戸と対戦。監督交代後に復調の兆しを見せているが、今季、複数得点が一度もない攻撃面をいかに修正できるかがポイントに。水戸もここ5試合でわずかに1勝と状態は良いとは言えない。こちらは失点の多さが目に付くだけに、守備面の改善が重要なテーマとなるだろう。
■各試合の見どころをチェック
東京Ｖvs栃木
松本vs千葉
岐阜vs山口
京都vs大宮
讃岐vs岡山
山形vs徳島
金沢vs熊本
愛媛vs水戸
大分vs福岡
横浜FCvs甲府
町田vs新潟
