上位3チームが勝点1差にひしめき合う混戦の明治安田生命Ｊ２リーグは、今節で19節を迎える。3連勝で首位に浮上した福岡は、ホームで新潟と対戦。3試合連続完封勝利と堅守が際立ち、安定した戦いを実現している。一方の新潟は2連敗で15位に沈む。前節は東京Ｖに逆転負け。福岡の守りをいかに崩していくかが、今節の重要なテーマとなる。
2位の山口はアウェイで徳島と対戦。7戦負けなしと好調を維持しており、前節も岡山に1-0と勝利した。守備に安定感が生まれているのは好材料で、今後も上位争いを牽引していきそうだ。徳島は4戦未勝利と元気がない。得点力不足を露呈しており、このテーマを解消できないようだと苦戦は免れそうもない。
首位から陥落した大分は、松本との上位対決に挑む。前節は下位に沈む愛媛に敗戦。上位争いに踏みとどまるためにも連敗は避けたいところ。松本は2連勝で5位に順位を上げている。ここ5試合で4つの完封勝利と堅守が際立っており、今節も安定した守備を軸にリズムを掴んでいきそうだ。
4位に浮上した町田は、アウェイで岐阜と対戦。接戦をものにする勝負強さを示しており、さらなる浮上も期待できる。対する岐阜は4連勝と勢いに乗る。注目は6試合連続ゴール中の古橋 亨梧。今節ゴールを決めれば7試合連続ゴールとなりＪ２記録に並ぶ。そのパフォーマンスから目が離せない。
2試合勝利がない岡山はホームに横浜FCを迎える。前節は山口に0-1と競り負けた。守備の安定性は保たれているだけに、いかに得点を奪っていくかが最大のテーマとなる。一方の横浜FCもここ2試合勝利がない。前節、4失点を喫した守備をいかに立て直していくのか。タヴァレス監督の手腕が問われるだろう。
その横浜FCに大勝した大宮は、水戸とのアウェイゲームに臨む。3戦負けなしと調子を上げてきており、課題の守備にも改善の兆しが見える。1年でのＪ１復帰に向け、さらにギアを上げていきたいところだ。水戸は前節、栃木に競り勝ち、連敗を3でストップ。その試合でゴールを奪ったセットプレーが、今節もカギを握りそうだ。
甲府はルヴァンカップを戦っていたため、3週間ぶりのリーグ戦となる。そのルヴァンカップでは浦和に競り勝ち、ベスト8進出を実現。その良い流れを今節にも持ち込みたいところだ。対戦相手の山形も7戦負けなしと好調を維持する。前節は千葉に2-1と勝利。2ゴールを奪った阪野 豊史が今節も注目選手となる。
復調の気配を示す東京Ｖはホームに京都を迎える。前節は新潟に2-1と競り勝ち、7試合ぶりの勝利を手にした。後半の2ゴールで逆転勝ちを収めた勢いを今節にもつなげられるか。京都は勝ち負けを繰り返し、なかなか浮上のきっかけを見出せていない。得点力不足の課題は解消されておらず、前線の奮起が何より求められるだろう。
千葉はホームで愛媛と対戦。ここ2試合は勝利がなく、なかなか勢いに乗れていない。失点が目立つ前半をうまく乗り切り、後半勝負に持ち込みたい。対する愛媛は大分に競り勝ち、じつに11試合ぶりの白星を手にしている。川井 健太体制に代わり、徐々に復調の気配を示しているだけに、今後のＶ字回復も十分実現できるはずだ。
金沢は前節、試合がなく2週間ぶりの一戦に。ここ4試合は勝ちがなく、現在は2連敗中と苦戦が続く。2試合で5失点を喫する守備の修正が重要なテーマとなるだろう。一方の栃木も3連敗中と不調に陥っている。こちらの課題は攻撃面。ネイツ ペチュニク、大黒 将志の2トップにかかる期待は大きい。
最下位に沈む讃岐は熊本の本拠地に乗り込む。前節は岐阜に0-1と競り負け、これで8試合勝利なしとなった。内容面は徐々に向上しているだけに、そろそろ目に見える結果を掴みたいところ。一方の熊本も3連敗と元気がない。ボール支配率で勝る戦いは実現できているだけに、あとはチャンスを決め切る決定力が求められるだろう。
■各試合の見どころをチェック
水戸vs大宮
千葉vs愛媛
東京Ｖvs京都
甲府vs山形
松本vs大分
福岡vs新潟
金沢vs栃木
徳島vs山口
熊本vs讃岐
岐阜vs町田
岡山vs横浜FC
