2週間ぶりの開催となる明治安田生命Ｊ３リーグは、19、20日に第11節を迎える。激しさを増す上位争いを抜け出すのは果たしてどのチームか。
首位の沼津はホームで福島と対戦。前節はＧ大23に完敗を喫しており、巻き返しの一戦に。3点を奪われた守備の修正がポイントとなる。福島は2連勝と調子を上げている。2試合連続完封勝利と堅守が際立ち、今節もこのストロングポイントを生かした戦いを示すはずだ。
2位のＣ大23はYS横浜の本拠地に乗り込む。8試合負けなしと安定した戦いを続けるも、前節は終盤の失点で勝ち切れなかった。90分を通したリスク管理が求められるだろう。YS横浜は前節、藤枝に競り負け、連勝が3でストップ。こちらも後半の戦いに課題をのぞかせており、上手く修正を図りたい。
5戦負けなしと好調の鹿児島は、ホームに相模原を迎える。攻撃陣が好調を維持しており、5試合連続で複数得点を記録する。攻撃スタイルが成果を生んでおり、この勢いを保ち、さらなる浮上を狙う。対する相模原も4戦負けなしと状態は悪くない。1点差を守り抜く勝負強さを示すなか、高い決定力を備えるジョン ガブリエルが今節も重要な役割を担いそうだ。
秋田はホームで長野と対戦。前節は琉球とスコアレスドローに終わり、連勝が3でストップ。守備の安定性は保たれているだけに、攻撃陣の奮起が求められる。長野は6戦勝ちがなく、苦戦が続く。この間、5つの引き分けと、勝ち切れない戦いが目立つ。先制され、追いかける展開が多いだけに、課題の前半をうまく乗り切りたい。
鳥取はホームに富山を迎える、5試合勝ちがなく、シーズン序盤の勢いは完全に消えてしまった。レオナルドは好調を維持するものの、攻撃のバリエーションを増やしたいところだ。富山は監督交代に踏み切り、苦境からの脱却を目指す。現在4連敗で最下位に沈むなか、再建を託された安達 亮新監督にかかる期待は大きい。
北九州はホームでＧ大23と対戦。なかなか浮上の兆しが見えないなか、課題の得点力不足の解消が何よりもテーマに。前節、途中出場で結果を出したフェホのさらなる爆発が期待される。Ｇ大23は、前節首位の沼津に3-0と快勝。一美 和成ら攻撃陣が好調で、その勢いを今節にもつなげたい。
群馬はホームにＦ東23を迎える。4試合負けなしと復調を示すなか、1年でのＪ２復帰に向けてさらに勢いを加速させたいところ。前節はリードを守り切れずに引き分けに終わっただけに、勝ち切る戦いを徹底したい。Ｆ東23は2試合連続無失点と、守備に安定感が生まれている。ボール支配率で上回る試合も多く、決定力向上すれば、今後の浮上も実現できるはずだ。
盛岡は3連敗で16位に沈む。3試合で7失点と守備がほころびを見せており、このポイントの修正が何より求められるだろう。対戦相手の藤枝は前節、YS横浜に競り勝ち、連敗を3で食い止めた。途中出場から2ゴールを奪った谷口 堅三のパフォーマンスに注目が集まる。
■各試合の見どころをチェック
YS横浜vsC大23
鹿児島vs相模原
鳥取vs富山
盛岡vs藤枝
秋田vs長野
沼津vs福島
北九州vsG大23
群馬vsF東23
