明治安田生命J1リーグは12日と13日に第14節の8試合が開催される。
2位のFC東京に勝点8差を付けて首位を独走する広島は、アウェイで仙台と対戦。前節は神戸に2-0と快勝を収め3連勝と、勢いをさらに加速させている。自慢の堅守はここ3試合連続無失点。攻撃では3試合連続で複数得点を記録する。攻守両面で充実を図るなか、今節も安定した戦いを示すだろう。一方の仙台は前節、湘南に勝利し6試合ぶりの勝利を手にした。課題の攻撃面が3得点を奪い復調の気配を示す。今節は広島から期限付き移籍中の野津田 岳人が契約上出場できない。その穴をいかに埋めるかが、ポイントとなるだろう。
FC東京と札幌の一戦は、今節の最注目カードだ。2位と3位の上位対決は、広島に追いすがるうえでも負けられない戦いとなる。FC東京は好調を維持する。前節は川崎Fとのライバル対決で快勝を収め、さらに上昇気流に乗っている。強烈なプレスで札幌のパスワークを封じ、高速2トップを生かす戦いを展開できれば、勝機はグッと高まるだろう。札幌は10戦負けなしと快進撃が止まらない。攻撃スタイルに目が行きがちだが、守備の安定感も光る。前節もG大阪に完封勝利と、隙のない戦いを実現する。今節は攻撃のカギを握る三好 康児が出場停止となるなか、代役の選手の奮起が求められるだろう。
川崎Fは2連敗と苦戦が続く。2試合連続完封負けと、自慢の攻撃陣に元気がない。相手を押し込みながらも決めきれない試合が目立つなか、昨季得点王の小林 悠にかかる期待は大きい。その川崎Fをホームに迎える柏は、勝ち負けを繰り返し、なかなか波に乗れていない。前節、逆転負けを喫しており、守備組織の再整備が求められてきそうだ。
その柏に勝利した磐田はホームで神戸と対戦。現在2連勝中と勢いを増しており、上位陣の背中も見えてきた。安定した守備組織を備えていることが好調の要因。エースの川又 堅碁にもあたりが生まれてきており、攻撃面が向上しているのも明るい材料だ。対する神戸は4試合勝利がない。この間わずか2得点と決定力不足を露呈。ルーカス ポドルスキを負傷で欠くなか、他の攻撃陣の奮起が求められる。
浦和はホームに鳥栖を迎える。前節は鹿島に競り負け、連勝はならなかった。監督交代後、なかなか勢いに乗れておらず、そろそろ上昇気流に乗りたいところ。一方の鳥栖は前節、清水に快勝を収め連勝を7でストップさせた。ビクトル イバルボら怪我人が徐々に戻ってきており、このまま巻き返しを実現したい。
清水vs湘南は、ともに2連敗中同士の対戦に。清水はここ2試合で5失点と守備の安定感を欠く。湘南も前節3失点。お互いに抱えるテーマは同じであり、その課題を修正したほうに、勝利は近づくはずだ。
横浜FMとG大阪も、ともに苦戦が続く。下位からの脱却を実現するためにも、勝利が求められる戦いとなる。横浜FMは得点こそ奪えているものの、守り切れない戦いが目立つ。G大阪はホームでの強さとは対照的にアウェイでの脆さを露呈。今季まだ勝ちのないアウェイゲームで勝利を手にし、好転のきっかけを掴みたい。
長崎は3連敗で14位に転落。一時期の勢いが失われつつある。ここ3試合で7失点と守備組織が崩れつつあるだけに、このポイントの修正が急務となる。対する名古屋は8連敗の後、2試合連続ドロー。11試合勝ちがないものの、ここ2試合は守備が安定し、好転の兆しを見せている。期待のジョーも徐々に調子を上げているだけに、長いトンネルを抜け出す日も遠くはないだろう。
なお14節のC大阪vs鹿島は、7月25日に開催される。
■各試合の見どころをチェック
清水vs湘南
磐田vs神戸
長崎vs名古屋
柏vs川崎F
仙台vs広島
横浜FMvsG大阪
浦和vs鳥栖
FC東京vs札幌