名古屋のスタイルが清水の狙いを圧倒した。3-1というスコア以上に、11対4というシュート数の差が、試合展開を物語る。清水はゲームプランをまったく遂行できず、名古屋の思惑の中に完全に埋没してしまった。
試合展開は開始6分で決まったようなものだった。前節広島戦で好感触をつかんだ3バックシステムを継続した名古屋は、川又堅碁へのロングボールを起点に清水のプレッシングを回避。まずは敵陣に相手を押し込んでから組み立てるダイナミックなサッカーで主導権を握った。6分にはそうして得た敵陣でのスローインを小川佳純が松田力に落とし、切り返しての左足シュートが決まって名古屋が先制。……