ＪリーグYBCルヴァンカップは9日にグループステージの第5節が行われる。すでにＤグループでは神戸がプレーオフステージ進出を決めているが、グループステージは残り2試合となり、今節も各グループで白熱した戦いが繰り広げられるだろう。果たしてどのチームが勝ち上がりを決めるのか。要注目のカードが目白押しとなっている。
【Ａグループ】
首位に立つ横浜FMと2位の仙台が激突する。仙台は前節、新潟に完敗を喫しており、巻き返しの一戦に。直近のリーグ戦では湘南に快勝を収めており、良い流れでこの試合に臨める。一方の横浜FMは勝てばプレーオフステージ進出が決まる。今大会ですでに4得点を決めている伊藤 翔のパフォーマンスがカギを握りそうだ。
新潟vsFC東京は、ともに敗れれば敗退が決まる可能性があるだけに、サバイバルマッチの様相を呈すだろう。前節、初勝利を挙げた新潟だが、直近のリーグ戦では大分に敗れており、状態は良いとは言えない。前節、ゴールを決めた田中 達也ら攻撃陣の奮起が求められる。一方のFC東京は、リーグ戦では好調を維持するものの、このルヴァンカップでは結果がついてこない。前回対戦で勝利を挙げた新潟を叩き、グループステージ突破の可能性をつなげたいところだ。
【グループＢ】
首位に立つ清水はアウェイでの静岡ダービーに臨む。勝てばプレーオフステージ進出が決まるだけに、高いモチベーションでこの試合に挑むだろう。対する磐田は、敗れれば苦しい状況に追い込まれる。前回のアウェイゲームでは敗れているだけに、リベンジの想いも強くする。リーグ戦では状態を上げており、その勢いをこの試合にもつなげたいところだ。
札幌はホームに甲府を迎える。リーグ戦では好調を維持するも、ルヴァンカップでは結果を出せず、今節敗れれば、グループステージ敗退が決定する。苦しい状況に追い込まれているものの、前節は磐田に逆転勝利と勝負強さを見せつけた。宮吉 拓実ら攻撃陣の出来が勝敗を分けるポイントとなりそうだ。甲府は上野 展裕体制下での初のルヴァンカップとなる。直近のリーグ戦では熊本に快勝を収め、勢いに乗る。攻撃スタイルを標榜するなか、札幌の守りをいかに崩すかがこの試合のテーマとなる。
【Ｃグループ】
浦和と広島が首位に立ち、勝点1差でＧ大阪が追いかける。混戦のＣグループは今節も激しい戦いが繰り広げられそうだ。
浦和はホームで名古屋と対戦。オズワルド オリヴェイラ監督就任後、リーグ戦ではなかなか結果を出せていないが、出番の少ない選手にとってはこのルヴァンカップはアピールの絶好の機会。前節、決勝点を決めた武富 孝介ら野心を秘めた選手たちのプレーに期待がかかる。名古屋はリーグ戦で結果を出せず、ルヴァンカップでもわずかに1勝と苦しむ。それでも前節は広島に土を付け、プレーオフステージ進出に望みをつないでいる。深堀 隼平ら若いタレントが救世主となれるのか。そのパフォーマンスに注目が集まる。
広島は勝てばプレーオフステージ進出が決まる。リーグ戦とは大幅にメンバーが入れ替わることが予想されるなか、川辺 駿ら若手がチームに勢いをもたらしたい。Ｇ大阪は長沢 駿が前節のリーグ戦で復帰。ルヴァンカップでは6ゴールを決めており、このストライカーのパフォーマンスに期待がかかる。前回対戦で大敗を喫した相手に対し、意地を見せたいところだ。
【Ｄグループ】
前節、プレーオフステージ進出を決めた神戸はホームに湘南を迎える。ここまで無敗と好調を維持するなか、その良い流れを今節にも持ち込みたいところ。湘南は敗れれば、突破が厳しくなるだけに、是が非でも勝利を掴みたい。直近のリーグ戦では仙台に完敗を喫しており、状態は良いとは言えない。連戦が続くなか、持ち前のハードワークをどこまで保てるかが、この試合のポイントとなるだろう。
鳥栖はホームに長崎を迎える。すでにグループステージ敗退が決まっているものの、低迷するリーグ戦につなげるためにも、良い結果を手にしたいところだ。長崎は勝てば、プレーオフステージ進出が決定する可能性がある。ここまで8得点と攻撃陣が好調ながら、7失点を喫する守備が課題に。リーグ戦では3連敗と勢いが失われつつあるなか、ルヴァンカップで勝利を収め、再び良い流れを掴みたい。
■各試合の見どころをチェック
・Ａグループ
仙台vs横浜FM
新潟vsFC東京
・Ｂグループ
札幌vs甲府
磐田vs清水
・Ｃグループ
広島vsＧ大阪
浦和vs名古屋
・Ｄグループ
神戸vs湘南
鳥栖vs長崎
