前節から中4日で開催される明治安田生命Ｊ２リーグ第12節。首位の大分はホームで大宮と対戦する。
8戦負けなしと快進撃を続ける大分は、前節、町田との打ち合いを制してさらに勢いを増している。ハットトリックを達成した馬場 賢治をはじめ攻撃陣が好調を維持しており、今節も相手を押し込むサッカーを実現したい。大宮も3戦負けなしと調子を上げている。前節は無敗の東京Ｖに土を付け、2連勝を達成。2試合連続完封勝利と課題の守備に安定感が生まれ、巻き返しの体制が整いつつある。首位チームを撃破して、さらなる浮上を狙う。
2位の岡山はアウェイで千葉と対戦。前節は熊本に3-1と快勝。久しぶりに複数得点を奪い、攻撃に勢いが生まれている。一方の千葉は、前節、終了間際のゴールで甲府と引き分けた。粘り強い戦いで勝点を確保したその流れを、今節にも持ちこみたいところだ。
その甲府は、吉田 達磨監督の契約解除を受け、後任に就いた上野 展裕監督の初陣となる。相手は、上野監督が昨季途中まで率いた山口。因縁めいた一戦となった。山口に攻撃スタイルを植え付けた新監督は、甲府の課題である攻撃面も向上させられるのか。その手腕に注目が集まる。一方の山口は前節、新潟に競り負け、連勝はならなかった。終了間際の失点で破れただけに、試合終盤の戦い方に注意を払いたいところだ。
5戦負けなしと状態を上げてきた福岡は、ホームに山形を迎える。前節は終了間際のゴールで追いつき、讃岐と引き分けた。コンスタントに得点は奪えているだけに、守備陣がどこまで耐えられるかが、今節のテーマとなるだろう。山形は2連敗で15位に転落。こちらの課題は得点力不足。ボール支配では勝る試合が多いだけに、最後の精度を高めたい。
前節、初黒星を喫した東京Ｖは巻き返しの一戦に。今節はホームに町田を迎える“東京クラシック”となった。前節は大宮の勢いに耐え切れずに、0-2と敗戦。守備の隙を見せた一方で、再び決定力不足も露呈しての完敗に。まずは守備の安定性を取り戻し、そこからリズムを作っていきたい。町田は3連敗と苦戦が続く。それでも前節は首位チーム相手に粘り強い戦いを見せた。とはいえ失点の多さは相変わらずで、守備の強度を高めることが悪い流れを断ち切るためのポイントとなるだろう。
6位につける熊本は、ホームに岐阜を迎える。前節は岡山に3失点の完敗。隙を見せた守備の修正が求められるだろう。一方の岐阜は5試合勝利から見放されている。ここ4試合は無得点と攻撃面に大きな課題を抱えている。フィニッシュ精度の向上が、なによりのテーマとなる。
5試合負けなしの讃岐は4戦負けなしの横浜FCとホームで対戦。もっともともに引き分けが多く、勝ち切れない状況でもある。讃岐は2点目を奪えるかがテーマに。横浜FCは前節、徳島を下した良い流れをこの試合にもつなげたいところだ。
松本はホームで水戸と対戦。6戦負けなしと好調を維持しているものの、攻撃面にやや不安を抱える。粘り強い守備をベースに素早く切り替えて、相手ゴールに勢いを持って迫りたい。水戸は2連敗と元気がない。前節は京都に逆転負け。ここ2試合で5失点を喫する守備の修正がテーマとなる。
金沢は前節、岐阜に競り勝ち、連敗を2で食い止めた。攻撃の要である清原 翔平にゴールが生まれたのは好材料で、その良い流れを保ち浮上を実現したい。対する新潟も前節、山口を下し、連敗を4で止めている。今季二度目の複数得点と攻撃面に良化の兆しが見えるなか、アウェイとはいえ積極的な戦いを示し、連勝を実現したい。
前節、最下位から脱却した京都は、アウェイで栃木と激突。2ゴールを奪い、逆転勝利の立役者となった重廣 卓也が今節もキーマンとなりそうだ。栃木は4戦負けなしと好調を維持。4試合でわずか2失点の堅守を保ち、さらなる浮上を狙う。
京都に代わって最下位に転落したのは愛媛。今節は徳島との四国ダービーに挑む。苦しい戦いが続くなか、ライバルに競り勝ち浮上のきっかけを掴めるか。一方の徳島も6試合勝利がなく、苦境に追い込まれている。6試合でわずか1得点の攻撃に不安を抱えるなか、前線の奮起が何よりも求められる。
■各試合の見どころをチェック
千葉vs岡山
栃木vs京都
東京Ｖvs町田
甲府vs山口
松本vs水戸
金沢vs新潟
徳島vs愛媛
福岡vs山形
熊本vs岐阜
大分vs大宮
讃岐vs横浜FC
