21日に行われた明治安田生命J1リーグ第9節で横浜F・マリノスのウーゴ ヴィエイラが、湘南ベルマーレ相手にハットトリックを達成した。J1では今季二度目の記録で、リーグ通算227回目のハットトリックとなった。特筆すべきは前半だけで3得点を決めたこと。44分までに3つのゴールを叩き込んでいる。
しかし、このウーゴ ヴィエイラの記録よりも短時間で3点を奪ったケースが、過去には数多く生まれている。ピッチに立ってから、何分間でハットトリックを達成したのか。その歴代レコードを見てみると、すさまじい記録が生まれていた。
J1 ハットトリックの最速達成時間ランキングTOP20
1位はわずか7分間。セレッソ大阪の真中 靖夫が柏レイソル相手に達成した記録だ。1点ビハインドで迎えた68分からピッチに立つと、72分、73分、75分と立て続けにゴールを奪い、圧巻のゴールラッシュを見せつけて逆転勝利の立役者となった。
2位の播戸 竜二(当時C大阪)の記録も興味深い。2011年の第22節にスピードハットトリックを達成すると、第25節にも同様に途中出場から3ゴールを奪取。まさにスーパーサブとして最高の働きを示した。
試合が動きやすい後半からピッチに立った選手がスピードハットトリックを達成するケースが多いなか、スタメンの選手に限れば、1997年のバルディビエソ(横浜M)が最速の記録となる。近年では2016年、当時柏のディエゴ オリヴェイラが川崎フロンターレ相手にわずか32分間でハットトリックを達成している。
J2の最速記録
ちなみにJ2では2015年にFC岐阜の難波 宏明が東京ヴェルディ戦で達成した27分間が最速記録に。しかし、試合終盤に立て続けに4失点を喫し、3-4と敗戦。ハットトリックを達成しながら逆転負けを喫した珍しい例となっている。
データ協力:データスタジアム