開幕戦でG大阪の高卒ルーキー、福田 湧矢がスタメンに抜擢されたのをはじめ、同じG大阪の高校生ストライカー中村 敬斗が着実に出場機会を伸ばし、名古屋ではユース所属の菅原 由勢がレギュラーに定着(シーズン中にプロ契約を締結)。他にも神戸の郷家 友太、清水の立田 悠悟、そしてFC東京の久保 建英など、今季は10代の選手の台頭が目立っている。
明治安田生命J1リーグ第8節でも、浦和のルーキー、橋岡 大樹がスタメンフル出場。果敢な突破と正確なクロスで興梠 慎三のゴールをお膳立てし、チームの3連勝に大きく貢献している。
第8節終了時における今季のJ1で、10代の選手の出場時間をランク化したのが下の表だ。名古屋の菅原が全試合にフル出場という数値が際立つが、清水の立田や札幌の菅、湘南の杉岡 大暉らもレギュラーポジションを確保していると言えるだろう。
2018年J1第8節終了時点
10代選手の出場時間ランキングTop10
J1が34試合制となった2005年以降、最長出場時間を記録した選手のリストを見ると、いずれも日本代表クラスの名前がずらりと並ぶ。最も多かったのは2008年の金崎 夢生(当時大分)で、34試合すべてにピッチに立ち、合計2970分を記録した。
J1年度別 10代選手の中での最多出場時間を記録した選手
2010年以降に最長を記録した選手たちの多くは、その後に海外移籍を実現。10代のうちから主力としてプレーし、世界に羽ばたいていく。そんな流れが生み出されていることが分かる。
2年後に東京五輪が控えていることもあり、若手の注目度はますます高まってくるなか、主軸を脅かす10代プレーヤーのさらなる台頭に期待したい。
データ協力:データスタジアム