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劇的な結末を生む終盤の攻防。アディショナルタイムに強さを発揮したチームは?【Jリーグ】

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2018年4月10日(火) 18:00

劇的な結末を生む終盤の攻防。アディショナルタイムに強さを発揮したチームは?【Jリーグ】

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劇的な結末を生む終盤の攻防。アディショナルタイムに強さを発揮したチームは?【Jリーグ】
明治安田J1第6節 湘南vs鹿島、1-1で迎えた90+4分に山根が決勝ゴールを奪取。ラストプレーで生まれた一撃で、湘南が今季2勝目を手に入れた

先週末に行われた明治安田生命J1リーグ第6節では、後半アディショナルタイムの劇的ゴールで、勝負が決する試合がふたつあった。ひとつは湘南vs鹿島。1-1で迎えた90+4分に、山根 視来が決勝ゴールを奪取。まさにラストプレーで生まれた一撃で、湘南が今季2勝目を手に入れた。

もうひとつはG大阪と神戸の一戦。0-0の引き分けかと思われた90+5分に大槻 周平のゴールが生まれ、神戸が劇的な勝利を飾っている。

またJ2でも町田が90+4分のドリアン バブンスキーのゴールで追いつき、熊本と2-2で引き分けた。J3でもアディショナルタイムのゴールで盛岡が秋田に勝利し、長野は沼津と引き分けに持ち込んでいる。

終了間際の数分間で結果が覆るのがサッカーの醍醐味であり、このアディショナルタイムのわずかな時間が、シーズンの行方を左右することも十分に考えられる。

例えば90分間で同点だったが、アディショナルタイムにゴールを奪えば勝点2を得たことになるし(勝点1→勝点3)、逆に失点すれば勝点1を失ったことになる(勝点1→勝点0)。90分間を終えて1点のビハインドを負っていたチームが、アディショナルタイムに追いつけば勝点1を得たことになり(勝点0→勝点1)、追いつかれれば勝点2を取り逃したことになる(勝点3→勝点1)。ほんの数分間で明暗は大きく分かれることになるのだ。

では、昨季のJ1で、試合終盤に最も力を発揮したのはどのチームだったのか。アディショナルタイムのゴールで得た勝点、失った勝点をまとめのが、下記の表になる。

2017年J1順位表と後半ATでのゴールによる勝点の変化

※AT:アディショナルタイム
※AT:アディショナルタイム

最も勝点を得たのはG大阪だった。負け試合を引き分けに持ち込んだのが4試合、引き分けを勝ちに持っていったのが1試合と、アディショナルタイムのゴールで勝点6を加算。失った勝点も3つあるため、差分は3となったが、磐田と並んで最多の勝点を上積みしたことになる。

一方で、最も勝点を失ったのは清水で、4ポイントのマイナスとなった。リードしながらも追いつかれた試合が2つあったのが響いており、最後まで残留争いを強いられた原因ともなっているだろう。

マイナス2の柏は、仮にアディショナルタイムで勝点を失わなければ、C大阪を上回り3位となっていた可能性があり、同じくマイナス2の甲府も、アディショナルタイムに凌ぐことができていれば、広島を上回り残留を実現できていたかもしれない。

ちなみに昨季、アディショナルタイムのゴールランキングをまとめると、浦和の柏木陽介ら6人が2点を記録。逆にC大阪の杉本健勇と当時仙台のクリスランは8本のシュートを放ちながらも1点も奪えなかった。

2017年J1 後半ATでのゴール数ランキング

2017年J1 後半ATでのシュート数ランキング

歴史を振り返っても、アディショナルタイムのゴールで劇的な勝利、あるいは悲劇のシーンが数多く生まれている。サッカーは90分間で争われるスポーツだが、90分を超えた追加時間にこそ、多くのドラマが待ち受けている。今季もアディショナルタイムの攻防が、各チームの明暗を分かつことになるかもしれない。

データ協力:データスタジアム

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