明治安田生命J2リーグは7日と8日に第8節の11試合が行われる。現在、勝点16で首位に立つのは岡山。前節に愛媛に敗れ、今季初黒星を喫しており、今節は巻き返しの一戦となる。
アウェイで新潟と対戦する岡山は、ここまで堅い守りを武器に勝点を積み重ねてきた。前節は決定力不足を露呈しただけに、攻撃陣の奮起が求められるだろう。一方の新潟は前節、熊本に1-3と完敗。隙を見せた守備をいかに修正できるかが、今節のポイントとなる。
無敗で2位につける町田はホームで熊本と対戦。前節は立ち上がりのゴールを守り抜き、水戸に競り勝った。ハードワークを徹底し、勝負強さも備わりつつあるだけに、このまま勢いに乗っていきそうな気配を漂わせている。対する熊本も6位と好調を維持する。前節は新潟に快勝を収め、状態をさらに上げている。2ゴールを奪った安 柄俊が今節も重要な役割を担うだろう。
3連勝で3位に浮上した大分は、アウェイで京都と激突。リーグ最多の15ゴールを奪う攻撃力が際立ち、前節も千葉相手に4-0と快勝を収めた。今、最も勢いに乗るチームなだけに、アウェイとはいえアグレッシブな戦いを見せるだろう。対する京都は3試合勝利がなく20位に沈む。得点力に課題を抱えており、前線のタレントを活かすスタイルを確立したいところだ。
山口はホームに大宮を迎える。大分と並び15得点を奪う攻撃力がこのチームの最大の特長。大宮相手にその攻撃力がどこまで通じるのか。非常に興味深い対戦となるだろう。大宮は前節、松本に敗れ早くも4敗目を喫した。1年でのJ1復帰に向けて、そろそろギアを上げたいところ。ロビン シモヴィッチ、大前 元紀ら攻撃陣は好調なだけに、山口の攻撃に対応すべく、守備陣の奮闘がカギを握りそうだ。
3勝4分とまだ負けがない東京Vはホームに岐阜を迎える。ここまでわずか3失点と堅守が際立つ一方で、前節は徳島に4ゴールの快勝。攻撃面も勢いづいており、良い流れのなかで今節を迎える。対する岐阜は前節、甲府との打ち合いに敗れたものの、ここ2試合で6得点と圧巻の攻撃力を示している。好調を維持する田中 パウロ淳一が今節もチームを牽引するパフォーマンスを示せるか。
その岐阜に競り勝った甲府は、ホームに水戸を迎える。沈黙していた攻撃陣がようやく爆発し、チームに勢いが生まれている。2ゴールを奪ったジュニオール バホスが今節もキーマンとなりそうだ。水戸は3試合勝利がなく7位に転落。ここ3試合でわずか1得点と、攻撃陣に元気がない。4試合ゴールのないジェフェルソン バイアーノが意地を見せられるか。そのパフォーマンスに注目が集まる。
横浜FCはホームに福岡を迎える。前節は金沢に4失点と完敗を喫しているだけに、巻き返しの一戦となる、隙を見せた後半の戦い方がポイントとなりそうだ。福岡は栃木に競り勝ち4試合ぶりの勝利を挙げた。得点源のドゥドゥに当たりが出てきたのは好材料で、その勢いを今節にもつなげたいところだ。
金沢vs千葉は、前節に対照的な試合を演じたチームの戦いとなる。前者は4-0で横浜FCに快勝。後者は0-4と大分に敗れている。4試合負けなしの金沢に対し、千葉は失点が目立ち、なかなか勢いに乗れていない。チーム状態では金沢が優位と見られるが、悪い流れを断ち切りたい千葉が意地を示せるか。守備陣の出来がカギを握りそうだ。
栃木はホームに徳島を迎える。前節は福岡に競り負け、4試合ぶりに黒星を喫した。開始早々の失点が響いただけに、試合の入り方に注意を払いたい。徳島は東京Vに4失点の大敗を喫した。今節はその試合で退場となったブエノとシシーニョを欠いて臨むこととなる。苦しい布陣を強いられるなか、リカルド ロドリゲス監督の手腕が問われる一戦となるだろう。
前節、首位の岡山に勝利した愛媛は、ホームに山形を迎える。アグレッシブな姿勢が奏功し首位撃破を実現した戦いを、今節でも再現できるか。山形は4試合勝利がなく苦戦が続く。守備面に改善が見られているだけに、2試合無得点の攻撃陣の爆発が求められる。
前節、初勝利を挙げた松本は、ホームで讃岐と対戦。難敵、大宮に競り勝った結果は自信となるはずで、ホームで連勝を実現し、その自信を確信へと変えていきたい。讃岐はわずか1勝で最下位に沈む。前節は京都と引き分け、連敗を4で止めている。粘り強い守備から、鋭いカウンターを繰り出し、好転の兆しを見出す勝利を掴みたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
甲府vs水戸
東京Vvs岐阜
京都vs大分
山口vs大宮
栃木vs徳島
町田vs熊本
横浜FCvs福岡
松本vs讃岐
新潟vs岡山V
金沢vs千葉
愛媛vs山形