中3日の連戦が続く明治安田生命Ｊ２リーグは、25日に第6節を迎える。
前節、首位に浮上した岡山はホームで甲府と対戦。5試合でわずか1失点の堅守が光り、前節も京都に完封勝利を収めた。1点を守り抜く勝負強さを示しており、難敵との一戦となる今節もブレないスタイルで勝点を積み重ねたい。対する甲府は前節、徳島に惜敗。終盤のオウンゴールで敗れただけに、90分を通して集中した戦いが求められるだろう。
無敗で2位につける町田は金沢の本拠地に乗り込む。終盤の2得点で松本に競り勝った実力は本物で、しばらくは上位争いを演じていきそうな気配だ。金沢も前節は、終盤の2ゴールで追いつき、山口と引き分けた。2得点を叩き出したマラニョンが今節も重要な役割を担うだろう。
前節、大分に敗れ首位から陥落した水戸はホームに横浜FCを迎える。持ち前のハイプレスが機能せず、大分のパス回しに翻弄された前節からいかに修正できるかが再浮上のポイントとなる。横浜FCは山形との打ち合いを制して3勝目を挙げた。イバが好調を維持する攻撃面は計算が経つ一方、終盤に2失点を喫した守備の改善を図りたいところだ。
2試合勝利がない山口はホームで松本と対戦。リーグ最多の12得点を挙げる攻撃スタイルを色濃く打ち出すものの、8失点を喫する守備が課題。攻守のバランスをいかに整えるかが勝利へのポイントとなるだろう。松本は3分2敗といまだに勝ちがない。前節も町田に1-2と敗れ、好転のきっかけを見出せなかった。勢いに乗る山口の攻撃に粘り強く対抗し、鋭いカウンターやセットプレーから得点機を窺いたいところだ。
大宮vs福岡は今節屈指の好カードとなった。4試合勝ちがない前者に対し、後者もここ2試合結果を出せていない。とはいえともに昇格候補同士の一戦なだけに、互いの意地とプライドがぶつかり合う激しい戦いが繰り広げられるだろう。ともに攻撃面の迫力を欠いており、FW陣の奮起が求められてきそうだ。
新潟vs徳島も興味深い一戦に。前節に初黒星を喫した新潟に対し、徳島は3連勝と勢いに乗る。ともにアグレッシブな守備が持ち味で、優れたタレントも備わるだけに白熱の好ゲームが期待できそうだ。
前節、讃岐相手に大量6ゴールを奪い、ようやく初勝利を飾った千葉は、京都をホームに迎える。開幕から苦しんできたなかでの大勝だっただけに、今後の戦いに弾みをつける勝利となったに違いない。今節もリスクを負った攻撃スタイルで相手を押し込むサッカーを展開するだろう。一方の京都はなかなか勢いに乗れていない。ここまで全試合で失点しており、まずは守備の安定性を取り戻すことが好転のファクターとなる。
2勝3分と負けなしを続ける東京は、ホームで山形と激突。ここ2試合は勝ち切れておらず、安定した守備を備える一方で得点力に課題を残す。頼みの外国籍選手だけでなく、他の攻撃陣がいかに得点機に絡んでこれるかがポイントとなるだろう。山形はリーグワースト2位の11失点を喫する守備に不安がある。前節は立ち上がりに3失点を喫して敗れただけに、試合の入り方がポイントとなるだろう。
栃木はホームで熊本と対戦。安定した守備を取り戻し、ここ2試合は負けなしと状態を上げている。さらなる浮上を実現するには得点力の向上がテーマとなる。熊本は前節、大宮を撃破し8位に浮上。皆川 佑介と巻 誠一郎のツインタワーの働きが、今節も大きなカギを握りそうだ。
前節、ようやく初勝利を挙げた愛媛はホームに岐阜を迎える。難敵、新潟に競り勝っての勝点3は今後に弾みをつける価値ある勝利となった。積極性を示したことが結果につながっており、今節もアグレッシブな姿勢を貫き、連勝を狙う。対する岐阜はここ2試合結果を得られていない。先制点を許す展開が目立っているだけに、前半の戦い方に細心の注意を払いたいところだ。
愛媛に交わされ最下位に沈んだのが讃岐。前節は千葉に6失点と、いいところなく敗れている。脆さを露呈した守備をいかに修正していくのか。北野 誠監督の手腕が問われてくる。一方で今季初ゴールを決めたベテランの我那覇 和樹のパフォーマンスにも注目が集まる。対する大分は前節、首位チームを撃破して勢いに乗る。ポゼッションスタイルがしっかりと浸透するなか、フィニッシュ役を担う後藤 優介のパフォーマンスがカギを握る。
■各試合の見どころをチェック
水戸vs横浜FC
栃木vs熊本
千葉vs京都
東京Ｖvs山形
新潟vs徳島
金沢vs町田
岡山vs甲府
讃岐vs大分
山口vs松本
大宮vs福岡
愛媛vs岐阜
