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2018年度 第1回Jリーグ理事会後定時会見 会見録について

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2018年2月2日(金) 15:19

2018年度 第1回Jリーグ理事会後定時会見 会見録について

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2018年度 第1回Jリーグ理事会後定時会見 会見録について
2018年度 第1回Jリーグ理事会後定時会見 会見録について

2018年度 第1回Jリーグ理事会 定時会見録

2018年1月30日(火)
場所:JFAハウス
登壇:Jリーグ チェアマン 村井 満


《決議事項》
1.役員改選の件
2.実行委員選任の件(群馬・藤枝・讃岐)
3.参与選任の件
4.2018マッチコミッショナー選任の件

 

1.役員改選の件
本日の理事会にて村井満氏の理事長(チェアマン)再任を内定いたしました。本件につきましては3月27日(火)に行われる予定の2018年度第1回社員総会で正式に決定いたします。本日の決定プロセスについて、Jリーグからご説明いたします。

〔Jリーグからの説明〕
理事会および実行委員の皆様に報告をした内容について、役員候補者選考委員長からの説明をご報告させていただきます。役員候補者選考委員会の全員一致により現チェアマンである村井満氏を次期チェアマン候補者として決定いたしました。選考基準についてご説明させていただきます。

選考委員会は昨年10月から今月まで合計4回開催し、チェアマン候補者について議論を重ねて参りました。選考委員会のメンバーは、実行委員の方々の意見が重要であることからJ1・2名、J2・2名、J3・1名の5名に参加いただき、全部で9名のうち、過半数を占めております。

前回との相違で申し上げますと、今回の選考委員会の特色としましては、業務執行理事は一人も入っておりません。現執行部の影響を完全に排除した形で議論を進めました。

規程上は、選考委員会において適切と考えれば、別途1名ないし3名の委員を選出することができますが、今回は第一回の委員会で協議した結果、追加の委員の選任は不要ということで、合計9名で選考を進めて参りました。役員の選考プロセスですが、2段階を踏んでおります。まずはチェアマン候補者を決定し、その後、その他の役員候補者を決定するという流れとなります。

本日最終的に理事会で決議いただきましたのは、1段階目のプロセス、チェアマン候補者の決定でございます。その他の役員候補者については2月の理事会で、委員会から推薦され決議される予定でございます。

チェアマン候補者の選考プロセスですが、まずはJリーグを取り巻く環境や対処すべき課題を委員会で共有し、チェアマンに求めるものについて意見交換をいたしました。そこでDAZN(ダ・ゾーン)との取り組みを着実に行い、視聴者数も伸ばしてマーケティング契約等で反映させること、海外放映権への取り組みなどビジネス面を引き続き強化する必要がある事、また、フィンテックはじめ世の中のスピードが非常に早く、劇的に変化しておりますので、その変化のスピードに対応できる方、さらに競技のクオリティや興行面の強化が引き続き必要という意見が出されました。こうした議論を受け、委員会として現チェアマンを候補者の一人に挙げ、現チェアマンに続投の意思を確認することと並行し、委員それぞれが他に適切と考える候補者がいれば、推薦するプロセスを経ることになりました。

結果として、現チェアマンとして実行委員あるいは理事会の総意があれば続投の意思があることが確認され、他方で委員の方から、他の候補者の推薦は誰からもありませんでした。そこで現チェアマンに委員の前で、今後2年間のチェアマンのミッションについてご説明いただき、それを踏まえまして4年間の実績、とりわけDAZNや明治安田生命様等とのパートナーシップ関係を構築した実績があり、次期も、これらを引き続き着実に伸ばしていかないとならない重要な時期であり、引き続き村井氏に続投してもらうのが委員会としては最善と判断し、全員一致で村井氏の続投が決議されました。それを踏まえて本日の理事会で決議されたという経緯です。

以上、簡単ですがプロセスについてご説明申し上げました。


〔村井チェアマンのコメント〕
ACLプレーオフの大変、重要な日にお時間をいただきありがとうございます。先ほど、理事会で次期チェアマンということで、答申をいただきました。私自身、全く外の人間で、2年間身体がもてば、という思いで着任しました。2期4年間チェアマン職を務め、歴代の先輩が2期4年で交代をされていましたので、私も一つの区切りでここまで全力で頑張ろうとやってきたつもりです。

今回、こういうような形で「大きな過渡期なので、ぜひ継続を」とご期待いただきました。身に余る期待だと感じつつも、全力で取り組んでまいりたいと思っております。

環境の変化は非常に早く、世界もどんどんスピーディーに動いていく中で、Jリーグを、もっともっと輝くリーグにするために、実行委員、パートナー企業の皆様、メディア関係の皆様等と総力を結集して、事にあたっていきたいと思う次第でございます。何卒よろしくお願いいたします。

Jリーグより、決議事項、報告事項について説明が続けられた。

2.実行委員選任の件(群馬・藤枝・讃岐)
3クラブから実行委員の変更について申し出がありました。
①ザスパクサツ群馬
株式会社草津温泉フットボールクラブ代表取締役社長/奈良知彦氏

藤枝MYFC
株式会社藤枝MYFC代表取締役社長/鎌田昌治氏

カマタマーレ讃岐
株式会社カマタマーレ讃岐代表取締役社長/川村延廣氏

上記3名の実行委員変更につきまして承認をいたしました。

3.参与選任の件(小山氏)
上記実行委員の変更に伴い、これまで実行員を勤めていた藤枝MYFCの小山淳氏の参与選任を承認いたしました。

4.2018マッチコミッショナー選任の件
2018年のJリーグマッチコミッショナーについて本日の理事会で承認をしております。合計106名です。J.LEAGUE.jpにてプレスリリースを公開しておりますのでご確認ください。

《報告事項》
1.裁定委員会および各種専門委員会 委員長・委員選任の件
2.2018担当審判カテゴリーの件


1.裁定委員会および各種専門委員会 委員長・委員選任の件
専門委員会の委員選任について下記委員会の委員長と委員を選任いたしました。
①裁定委員会
②法務委員会
③マッチコミッショナー委員会
④マーケティング委員会
任期は、2018年2月1日〜2020年1月31日の2年間

2.2018担当審判カテゴリーの件
2018年Jリーグの担当審判員が決定いたしました。今シーズンのJリーグの主審は58名。副審は99名で行います。リストはJ.LEAGUE.jpにてプレスリリースをご確認ください。
 

《その他》
1.Jリーグ提携国 期間満了の件(イラン)
Jリーグはイランプロフェッショナルフットボールリーグと2015シーズンよりパートナーシップ協定を結び、提携国として活動をしてきましたが、2017シーズンをもって協定の期間が満了いたしました。これに伴い、2018シーズンにつきましては、Jリーグ提携国の選手は外国籍選手ではないものとしてみなすという対象から外れることとなりましたので、皆様にお知らせします。

本件は2月1日に発表の2018シーズン登録選手・スタッフのリリースの際に、注釈を入れ周知いたします。

これにつきまして、外国籍選手ですが、Jリーグ提携国として「外国籍選手とはみなさない」対象国は下記の8国となります。
Ⅰ.タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタール
Jリーグのパートナーシップを提携している国としましては、上記8カ国に加えて下記2カ国と戦略的連携協定としてパートナーシップ協定を結んでおります。

Ⅱ.オーストラリア、スペイン
合計10カ国と提携を結んでおりますが、外国籍扱いしない対処の国はⅠの8カ国となりますので、ご承知おきください。

【質疑応答】
Q:正式な就任は3月かと思いますが、これまでの4年間チェアマンとして仕事をしてこられて、やり残したことがあれば教えてください。また、次の2年で重点を置きたいことも教えてください。

A:村井チェアマン
ACL出場枠が来年から本戦からが2枠、プレーオフからが2枠の2+2枠となります。私の在任中の競技成績の結果が芳しくなかったが故に、来年から2年間は2+2枠となります。フットボールの競技レベルを、特に中国が日本を超えて3+1枠となったわけですが、隣国の中国との競技面での戦いに十分に結果を残せなかったことが、非常に大きく、反省しているところでございます。

また、なかなか短期間では難しいことですが、スタジアム建設等で、サッカーの発展にとても重要なスタジアムが、現状は主に行政主導もしくはクラブ主導で動いていただいております。私のイニシアティブで加速できたとはいえないと思っており、そのあたりの環境整備については、まだまだ力不足だと感じております。また、組織内部の話ですが、まずは組織の形態を整え、ガバナンスを整えることに注力し、時間を要してしまい、世界のプロリーグに比べると、経営人材を含む各分野でプロフェッショナルがまだまだ不足しています。本来、人材系の畑出身の私としては、不本意です。こうして数え上げるとキリがないと思っております。

Q:チェアマンに選考された理由で「パフォームと契約」ということについての評価があったと思います。過渡期ということもありますが、今後どのようにしていきたいと考えていますか?

A:村井チェアマン
パフォームとの契約を締結したから続投という認識は委員にも全くないと思います。パフォーム社とWin-Winの関係が続くように、契約はあくまでも過去のことであって、これから両者がWin-Winになるような結果を残していくことが、私、そして組織には求められているだろうと思います。DAZNには巨額の投資をいただいておりますが、我々がしっかりと返せるか、私にはその点を問われているという認識でございます。

Q:差し支えなければ理事会でお話をされた今後2年の取り組みについて、また、新しいことを考えているものがあれば教えてください。

A:村井チェアマン
総会決議に向けたプロセスの第1段階ということで、その場で2年間のマニュフェストを問われたわけではありませんでした。今日の場はどちらかというと、「決議をされた」ということをお伝えいただいたので、今後は私どものほうから伝えていく、いくつかの節目はあると思います。

今年5月にはJリーグ25周年を迎え、Jリーグアウォーズまで1年をかけて25周年を祝っていくなど、いろいろな節目があると思います。
任期の2年間をどうする、というよりは、中長期のJリーグはどういう方向に行くべきなのかというところを、その節目の中でお伝えしていければと思っております。本日は各論は出ませんでした。

Q:ここまで4年努めてきましたが、先ほどおっしゃったように川淵さん以降は歴代の先輩方が4年でチェアマンを交代されてきました。今回の再任で6年となりましたが、長期の体制の中で、長い任期であることをメリットにするために大切なことは、どんなことだと考えていらっしゃいますか?

A:村井チェアマン
結果的に5年目に入りますが、任期中にはいろいろな果実が花を開いています。でもそれは、例えば3代目の鬼武健二元チェアマンが集客に向けて「イレブンミリオンプロジェクト」などをクラブ横断で立ち上げて議論してきた結果が、ここのところにきて一つひとつクラブの自覚や成果の花が開き、私の在任期間で入場者数が増えているかもしれません。自身の任期中に何かアクションしたことの果実が出るかどうかに思いを巡らせるよりも、例えば、1年の間にどれだけ種をまけるか。任期が長くても、任期中にはなかなか花が開くことばかりでは必ずしもありません。私の任期中には、吹田サッカースタジアム(当時。現パナソニックスタジアム吹田)のこけら落としがありましたけれど、私より前に井戸を掘った人たちの努力があって、たまたま私の任期中にそれが実ったということだと思います。任期が長ければ、いろいろな成果が出るとは感じておらず、たとえ1年でも、種はいくらでもまくことができます。役割として、私に求められているのは、どれだけその種をまけるかというところだと思っておりますので、月並みですが、1年1年に将来を念じて種をまくことを続けていこうと思っております。

Q:任期2年は、長いようで早いと思います。どんな種をまいていきたいか、イメージしているものがあれば教えてください。

A:村井チェアマン
サッカーの世界は、すべては人が織りなす世界です。選手も経営者もそうですし、サッカー界には工場があるわけでもなく、特許があるわけでもありません。人間が織りなす世界ですので、どれだけ人を育てていけるかが大事な要素です。

Jリーグでは、経営人材育成を掲げ立ち上げたJリーグヒューマンキャピタルからはじまり、独立法人化した現在と合わせて5期目に入りますが、育った人がすでにクラブの経営の現場で活躍するようなケースも見られるようになりました。将来、チェアマンになりたいと宣言してくれる人もいます。今すぐに何かができるというわけではありませんが、確実に花を開くだろうな、という人もいます。

内側においても、公益社団法人のJリーグは、その下に6つの関連会社がありました。それぞれ6通りの社長がいて、6通りの人事制度があって、プロパー社員がいました。各会社が部分最適の中でやってきましたが、2017年4月に一つのホールディングスにまとめて全従業員の籍を移して、一つの評価基準に置き直したことは、ここで働く従業員のある種、目線やベクトルを揃えることにつながり、将来必ず合ってくるものと感じています。物理的な社内のレイアウト変更もして、今はまだまだ混乱の極みですが、人に関わる部分は少し時間がかかると思っています。

また、重点施策に置いている選手育成も、日本はこれまで、選手育成を通じて結果を出したいと漠然と思っていましたが、世界と比べてどれくらい力が不足しているのかが明らかになっていませんでした。現在地のない地図に立っているような感じです。
しかし、JFA・Jリーグ協働育成プログラム(JJP)で、まず初めに「フットパス」を通じてリーグやクラブの育成組織を客観的に評価し、世界と比較してみて、現状の課題が徐々に明らかになりました。ここからは、日本も早いと思います。

そうした、経営者であり、選手であり、組織であり、またチームスタッフであり、育成であり、という様々な人に関わる点で、一石を投じられましたし、これからも、と思います。

 

以上

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