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2018Jリーグ アジアチャレンジ in インドネシア遠征レポート4日目

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2018年1月29日(月) 10:58

2018Jリーグ アジアチャレンジ in インドネシア遠征レポート4日目

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2018Jリーグ アジアチャレンジ in インドネシア遠征レポート4日目
表彰式では、FC東京のキャプテン丸山に、インドネシアサッカー協会 ジョコ副会長から優勝のシャーレが手渡された

「日本インドネシア国交樹立60周年記念 2018Jリーグ アジアチャレンジinインドネシア」最終日の1月27日(土)、FC東京とバヤンカラFCとの試合が中央ジャカルタのグロラ・ブン・カルノ・スタジアムで開催された。

キックオフ予定時刻は16時。FC東京の選手は短めのミーティングのあと、13時半にホテルを出発し、20分ほどでスタジアムに到着した。バヤンカラFCは14時半にスタジアムに入った。

およそ3万人のバヤンカラFCのサポーターがスタジアムに集結した
およそ3万人のバヤンカラFCのサポーターがスタジアムに集結した

その頃スタジアムではバヤンカラFCのサポーターがスタンドを埋め始めていた。その数およそ3万人。インドネシア警察がオーナーシップを持つバヤンカラFCは、福利厚生として警察官とその家族をこの試合に招待しており、彼らはバスに乗って各地から続々と集結してサポーターに合流した。

在インドネシア在留邦人むけのセキュリティー付きチケットは用意された枚数を全て終了し、この試合を心待ちにしていた約1,000人の日本人が、日本から来イしたFC東京のサポーターと共にメインスタンドに陣取った。

この日も晴天のジャカルタは気温が上がり、最高気温は31度。ピッチ内ウォーミングアップ開始時間の15時を過ぎても日差しは衰えず、ピッチ上はそれ以上の熱さとなっていた。

元インドネシア副大統領で警察庁長官のシャフルディン氏、駐インドネシア共和国 特命全権大使の石井 正文大使をはじめとした、日イ両国のVIPによる激励の握手のセレモニーが行われ、16時に試合がキックオフした。

開始3分に、右サイドのフリーキックから森重 真人のヘディングゴールで幸先よく先制したFC東京は、その後も中盤でボールを奪って速い攻めを仕掛けていく。対するバヤンカラFCも、この日初先発となった20歳のサニ・リズキーや、元ツエーゲン金沢の新戦力ダビ・アパレシド・ダ・シルバを中心に1対1の突破で左サイドからチャンスを作っていった。

途中出場で2ゴールを決めた久保
途中出場で2ゴールを決めた久保

後半に入ると、落ち着きつつあった試合が動きだす。54分、バヤンカラFCはPKを獲得し、これをダビが決めて同点とする。その後、バヤンカラFCのGKアワンとFC東京のディエゴ・オリヴェイラが交錯したプレーで、10分ほど試合が中断。プレー再開直後の時間帯はバヤンカラFCがFC東京を押し込み、69分、ダビの左サイドでの仕掛けからマリヌス選手がゴールし、スコアを1-2と逆転した。

ここからFC東京が粘りをみせる。1失点目の後に交代でピッチに入った久保 建英、2失点目の後に入った髙萩 洋次郎と前田 遼一らが活躍し主導権を戻していった。まず74分、ペナルティエリア周辺で積極的にボールを引き出していた久保がゴールを奪って、同点。84分には前田がゴールを決め、再びFC東京がリードを奪う。アディショナルタイムに入り試合終了かと思われた90+9分、久保が2点目を決めて試合を決定づけてタイムアップとなった。

2018年のJリーグ アジアチャレンジは、合計スコア2対4でJリーグのFC東京の勝利となった。石井 正文日本大使の臨席のもと行われた表彰式では、FC東京のキャプテン丸山 祐市に、インドネシアサッカー協会 ジョコ副会長から優勝のシャーレが手渡された。

試合前にはインドネシアで活躍する日本人シンガーソングライター加藤 ひろあきさんが自身のインドネシア語の楽曲「テリマカシ」を披露した
試合前にはインドネシアで活躍する日本人シンガーソングライター加藤 ひろあきさんが自身のインドネシア語の楽曲「テリマカシ」を披露した

この試合では、試合前にインドネシアで活躍する日本人シンガーソングライター加藤 ひろあきさんが自身のインドネシア語の楽曲「テリマカシ」を披露し、ハーフタイムにはAKB48のジャカルタ版であるJKT48が、ライブでインドネシア語の「ヘビーロテーション」「恋するフォーチュンクッキー」のライブを行った。

Jリーグとインドネシアサッカー協会で共催し、今後の国際交流を担う若者に向けてのプレゼンテーションとして一つのスポーツイベントを実現した2018Jリーグ アジアチャレンジinインドネシアは、日本インドネシア国交樹立60周年記念事業のメインメッセージである“Kerja Bresama, Maju Bersama!(ともに働き、ともに歩もう!)”に貢献できたのではないだろうか。

■試合後監督会見コメント

バヤンカラFC サイモン・マクメネミー監督
「今日は非常に楽しい試合でした。インドネシアの2017シーズンチャンピオンとして、チャンピオンらしくプレーする必要があったので、それを表現するプレーが出来ました。相手はアジアでトップレベルのリーグのチームですから、そういうチームを相手に良い試合ができたと考えています。特に後半の逆転したシーンは非常に興奮するものがありましたし、非常に満足しています。そして今回、厳しい日程の中で、6人の23歳以下の選手をスタメンとして起用しました。これはクラブのためだけではなく、インドネシア代表やインドネシアサッカー界全体を考慮してのことです。良い試合だったと思います」

FC東京 長谷川 健太監督
「熱かったです。こんなに熱くなるとは、思ってもみませんでした。こういう状況で試合をやれたことは、ポジティブに捉えたいと思います。バヤンカラFCは、昨年のチャンピオンチームということもあり、素晴らしいサッカーをするなと感じました。彼らも一昨日に(カップ戦の)試合があって、非常にタイトな日程で、お互いに難しい試合だったと思います。いったん逆転までされて、交代した選手が得点を取ってなんとか勝ち切ることができました。非常にアグレッシブな展開のゲームがこの時期にできたのはとても良かった。インドネシアサッカーに関わるサッカー関係者やサポーター、それに相手チームの監督と選手に感謝いたします。われわれはこの経験を(東京に)帰ってからしっかりとチームに活かし、今シーズン良い結果で終われるように、精進していきたいと思います」

■試合後選手コメント

FC東京 久保 建英
「点を取れたことは、素直に嬉しいです。(交代前の時間、どのように外から眺めていたか?)いま日本はここと違ってとても寒くて、他の試合と違って調整の時間も多くない中、環境の変化に対しての戸惑いというのを、ピッチ内の選手は感じていたのではないかと思います。上手く調整したプレー、例えば日本だったらもう少しガツガツいくところも、疲れるかもしれないとか、一発裏を取られるかもしれないとか、状況を探りながらだったと思います。途中からFC東京がゲームの主導権を握り始め、勝ったときには良かったと思いました。(これからのシーズンインに向けて?)チームとして良いスタートを切れたとは思います。こういう風に勝ち続けられるチームになりたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

■得点経過
バヤンカラFC 2−4(0−1、2−3)FC東京

 3分 0-1 #3 森重 真人
54分 1-1 #22 DAVID APARECIDO DA SIVA
69分 2-1 #27 MARINUS WANEWAR
74分 2-2 #15 久保 建英
84分 2-3 #20 前田 遼一
90分+9 2-4 #15 久保 建英

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