シーズン終盤にかけて強さが際立つのが栃木だ。11試合負けなしで、しかも5連勝中。Ｊ２復帰に向けて首位を独走中だ。
今節はアウェイで福島と対戦。ここ5試合で14得点・3失点と、圧倒的な力の差を見せつけている。途中加入のネイツ ペチュニクがゴールを量産し、守備も安定感を保つ。攻守に隙は見当たらず、このまま一気に突っ走りそうな気配だ。対する福島は勝ち負けを繰り返す不安定な戦いが続く。それでも守備は堅牢さを保っているだけに、いかに得点を奪えるかがポイントに。前節2ゴールのニウドにかかる期待は大きい。
栃木を追う2位の沼津は5位の鹿児島との大一番を迎える。両者の勝点差はわずかに2で、結果次第では立場が逆転する可能性もある。沼津は3試合勝利がなく、状態はいいとは言えない。前節は試合がなかっただけに、このインターバルで悪い流れを断ち切ることができたか。鹿児島は4試合負けがなく、前節は北九州に4-0と快勝。エースの藤本 憲明が絶好調で、守備の安定感も高まっている。2位浮上に向けて、並々ならぬ意気込みでこの試合に臨んでくるだろう。
3位の秋田はホームに北九州を迎える。9月以降失速したチームは、現在5試合勝利なしと苦戦が続く。それでも栃木との差は6ポイントで逆転優勝の可能性はわずかに残されている。シーズン序盤に実現した安定した戦いを取り戻したいところだ。北九州は1年でのＪ２復帰が苦しくなった。ここ5試合でわずかに1勝で、前節は鹿児島に完敗。失点の多さが目に付くだけに、守備の修正が求められるだろう。
4位の富山はホームに盛岡を迎える。2連勝で2位の沼津との勝点差はわずかに1。Ｊ２昇格に向けて勢いに乗っている。ゴールを量産する佐々木 陽次が今節も重要な役割を担いそうだ。対する盛岡は復調の気配を示していたものの、ここ2試合はともに引き分けと勝ち切れていない。守備の安定感は高まっているだけに、攻撃陣の奮起が求められる。
藤枝はホームで相模原と対戦。ここ2試合勝ちがなく、なかなか浮上を実現できていない。前節4失点を喫した守備の修正を図りたい。相模原は前節、リードを守り切れずに秋田とドロー。それでも一時期の不調からは脱した印象で、ひとつでも多くの勝点を積み上げたいところだ。
琉球はホームでＦ東23と対戦。前節は決定力を欠き、盛岡とスコアレスドロー。持ち前の攻撃力を取り戻したいところだ。Ｆ東23は3連勝と状態を上げている。得点を量産していたユ インスがトップチームに抜擢されおり、他の若手たちも後に続けとばかりに、アピールを狙う。
Ｃ大23はホームにYS横浜を迎える。前節は栃木相手に健闘を見せたものの、0-1で敗れている。堅い守備を崩し切れなかった悔しさを、今節にどのように生かすのか。攻撃陣のパフォーマンスに注目だ。YS横浜は7試合負けなしを続けていたものの、前節は長野に完敗。それでもエースの辻 正男が4試合連続ゴールを決めるなど、好調を維持しているのは明るい材料だ。5試合連続ゴールをかけ、Ｃ大23の守備に挑む。
鳥取vsＧ大23は16位と17位の下位対決に。前者は7連敗中で、後者は8連敗中。ともに苦しい戦いが続くなか、好転のきっかけを掴むのは果たしてどちらのチームか。
■各試合の見どころをチェック
鹿児島vs沼津
琉球vsF東23
秋田vs北九州
福島vs栃木
富山vs盛岡
藤枝vs相模原
鳥取vsG大23
C大23vsYS横浜
