4連勝で首位に立つ栃木の試合がないなか、暫定首位に浮上する可能性があるのが、2位の沼津だ。今節はアウェイで藤枝と対戦。同県のライバル対決となった。
沼津は前節、YS横浜と引き分け、2試合勝利なしとなった。もっとも先制されながらも薗田 卓馬のゴールで追いつき、勝点1を手にしただけに、流れは悪くない。その薗田がここ5試合で5得点と絶好調なのも心強いポイントだ。対する藤枝も2連勝と調子を上げている。しかも2試合で12得点と圧巻の攻撃力を示している。ともに状態がいい中で迎える静岡ダービーは、互いに積極性を打ち出した白熱の一戦が期待できる。
3位の秋田はホームでF東23と対戦。現在、3試合勝利なしと勢いが失われているだけに、正念場の一戦となる。前節は終了間際の失点で鹿児島とドロー。試合終盤の戦いに細心の注意を払いたい。一方のF東23は前節、盛岡に3-1と快勝。2ゴールを奪ったユ インスのパフォーマンスに今節も注目が集まる。
4位の富山は、逆転での昇格を実現するためにも、なにより勝利が求められる。今節は福島の本拠地に乗り込む。得点力不足に苦しむ中、2試合連続ゴール中の佐々木 陽次にかかる期待は大きい。福島はここ5試合で3勝と調子を上げている。3勝はいずれも完封勝利と守備の安定が好調の要因だ。今節も堅守を保ちつつ、素早いアタックで好機を生み出したい。
5位の鹿児島は鳥取とアウェイで対戦。前節は終了間際のゴールで秋田と引き分けた。勝てなかったとはいえ、勢いを生み出す勝点となったはずだ。ここ4試合は複数得点を記録できていないだけに、追加点を奪い取る戦いを実現したい。対する鳥取は5連敗と苦境に陥る。しかも直近の試合では藤枝に6失点の大敗を喫している。攻守両面に不安を抱えるなか、戦術や選手起用も含め、ドラスティックな変化が求められるかもしれない。
2連勝と好調の琉球はアウェイで相模原と対戦。攻撃スタイルが売りながら、守備の安定性が備わり、1点差をものにする勝負強さが生まれている。ここ5試合で5得点と好調の富所 悠の存在も頼もしく、このまま一気に浮上する可能性もある。対する相模原は3連敗と元気がない。定評のあった守備面が不安定さを露呈しているだけに、守備組織の再整備が求められるだろう。
長野は前節、福島に敗れ7位に転落。今季三度目の複数失点と、リーグ最少失点を誇る堅守がほころびを見せた。守備の修正を実現しつつ、不発に終わった前線の奮起も求められる。対戦相手の盛岡は前節、F東23に3失点の完敗。2連勝と調子を上げていただけに、手痛い敗戦となった。積極性を欠いてしまっただけに、アグレッシブな戦いを取り戻したい。
6試合負けなしと勢いに乗るYS横浜は、ホームに北九州を迎える。前節は勝ち切れなかったものの、上位の沼津と互角に渡り合った。この良い流れを維持し、さらなる浮上を狙う。北九州は前節、相模原に快勝を収め、連敗をストップした。もっとも1年でのJ2復帰を実現するには、これ以上負けられない状況に変わりはない。前節、移籍後初ゴールを奪った平井 将生のさらなる爆発が期待される。
C大23はG大23との、U-23版大阪ダービーに臨む。ここ5試合でわずかに1敗のC大23に対し、G大23は6連敗中で、前節は藤枝に6失点の大敗を喫している。流れはC大23にあるが、G大23もこのライバル対決を制して好転のきっかけを掴みたいところ。前回対戦はスコアレスにドローに終わったが、果たして今回はいかなる決着を見るのか。
■各試合の見どころをチェック
秋田vsF東23
C大23vsG大23
YS横浜vs北九州
長野vs盛岡
藤枝vs沼津
鳥取vs鹿児島
相模原vs琉球
福島vs富山
※栃木は試合なし