2位の長崎に勝点11差をつけて、優勝街道を突き進む湘南は、今節アウェイで京都と対戦する。現在9試合負けがなく、前節は讃岐からきっちりと完封勝利を収めている。守備の安定感が際立つ一方、ジネイら攻撃陣も好調を維持する。攻守に隙がなく、このまま一気に突っ走る可能性も考えられる。一方の京都は7試合未勝利で17位に沈む。前節の愛媛戦は台風のために中止となった。2週間ぶりの一戦で、悪い流れを断ち切りたい。
湘南を追う長崎は、ホームに千葉を迎える。4連勝で2位に浮上したチームは、このまま自動昇格圏を維持することができるのか。難敵、千葉との一戦はその試金石の戦いとなる。千葉は勝ち負けを繰り返す不安定な戦いを続けており、なかなか浮上できないでいる。プレーオフ進出圏内となる6位の名古屋との差は6。これ以上離されないためにも、勝利こそが求められるだろう。
6戦未勝利で、ついに3位に転落した福岡は、岐阜の本拠地に乗り込む。守備は安定感を保っているものの、得点力不足が何より課題に。エースのウェリントンが出場停止で不在のなか、新たな攻撃パターンの構築を急ぎたい。一方の岐阜は4連勝と勢いに乗る。守備の安定が好調の要因で、今節も福岡の攻撃に粘り強く対応しつつ、持ち前のポゼッションスタイルから得点機を窺いたい。
4連勝で4位に浮上した松本は、ホームで山口と対戦。4試合で10得点と攻撃陣が絶好調で、守備組織も安定感を保つ。2位の長崎との差はわずかに4。自動昇格圏内を視界に捉えるなか、高いモチベーションを持って今節の戦いに挑むだろう。山口は2連敗で降格圏に沈む。11試合連続失点中と守備の整備が進んでおらず、まずは得点を与えない慎重な戦い方が求められる。
5戦負けなしで5位の横浜FCは、アウェイで愛媛と対戦。前節はリードを守り切れず東京Ｖと引き分けただけに、終盤の戦い方を修正したい。愛媛は前節、台風の影響で試合が延期となり、2週間ぶりの一戦に。守備の安定感が高まってきているだけに、そのストロングポイントを上位相手にも示したいところだ。
4試合にわたって勝利がなく6位に転落した名古屋は、東京Ｖとホームで対戦。負ければプレーオフ進出圏内から転落するだけに、勝利こそが求められる。得点源のシモビッチを出場停止欠くなか、他の攻撃陣の奮起が求められる。東京Ｖも3戦勝利がなく、足踏みが続く。それでも名古屋との差は2ポイントしかなく、勝てば立場を逆転できる。好調を維持するドウグラス ヴィエイラのパフォーマンスが大きなカギを握りそうだ。
7位の徳島も、4戦未勝利と元気がない。今節はホームで町田と対戦。4試合で9失点と不安定な守備組織の修正が求められる。一方で山崎 凌吾が3試合連続ゴール中と好調で、今節もこの長身ストライカーにかかる期待は大きい。町田は2試合連続引き分けと勝ち切れない戦いが続く。課題の得点力不足をいかに解消するかがテーマとなりそうだ。
同じく勝ち切れない戦いが続く岡山は、ホームに讃岐を迎える。前節は終了間際のゴールで徳島と引き分けており、その粘り強さを勝利につなげたい。讃岐は3試合勝利がなく、再び勢いを失いつつある。ここ2試合はいずれもノーゴール。守備の安定感はあるだけに、攻撃陣の奮起が必要だろう。
金沢は前節、連敗をストップし、18位に浮上。残留争いから抜け出しつつあるなか、今節は大分をホームに迎える。名古屋に快勝を収めたその勢いを今節につなげられるか。一方の大分は長崎に競り負け、連勝が3で止まった。隙を見せた終盤の戦いをいかに修正するかがポイントとなるだろう。
20位の熊本は、アウェイで山形と対戦。7試合勝利から見放されるなか、前節、7試合ぶりに得点が生まれたのは好材料。垣間見えた積極性を今節の戦いでも示したい。山形は5試合連続引き分けと、もどかしい戦いが続く。昇格プレーオフ進出の可能性をわずかに残すなか、こちらも積極的に追加点を奪いに行く戦いを実現したいところだ。
最下位の群馬はアウェイで水戸と対戦。前々節に千葉に快勝を収めながら、前節は松本に完敗と、勢いをつなげられなかった。置かれた状況は厳しいが、チーム一丸となって、この苦境から脱却したい。水戸は5試合未勝利と苦戦が続く。頼みの綱は、3試合連続ゴール中の前田 大然。このスピードスターの勢いをチームに勝利へと結び付けたい。
■各試合の見どころをチェック
岡山vs讃岐
京都vs湘南
徳島vs町田
水戸vs群馬
松本vs山口
岐阜vs福岡
山形vs熊本
金沢vs大分
愛媛vs横浜FC
名古屋vs東京Ｖ
長崎vs千葉
