岩手vsC大阪のマッチレポート・動画(JリーグYBCルヴァンカップ:2024年4月17日)
一覧へJリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 第2回戦 2024年4月17日(水)18:03KO いわぎんスタジアム
試合終了
00前半0
0後半1
7SH10
2CK3
8FK22
1
- 67'ヴィトール ブエノ
交代直後の先制点。個の力でゴールをこじ開けたC大阪に軍配
この試合を終えると中2日で明治安田J3第3節・琉球戦を迎える岩手は、直近のJ3第10節・FC大阪戦からスタメン全員を入れ替えるターンオーバーを採用。今季初出場となるGK稲葉 亜我志、DF柳 世根、MF下上 昇大らが先発に名を連ねた。対するC大阪も、直近のJ1第8節・川崎F戦から先発を10人入れ替え。ケガから復帰した香川 真司は先発出場、清武 弘嗣はサブに入った。
C大阪が岩手の出方を見ながらボールを保持。両サイドが最終ラインと駆け引きをしながら、大きなサイドチェンジや背後へのボールで打開を図る。最初のチャンスは8分。右サイドからのアーリークロスに渡邉 りょうがボレーで合わせたが、枠の右に外れた。
[5-4-1]の守備ブロックを形成する岩手は、距離感を保ちながら対角へのボールをウイングバックがケアして対応。10分にはペナルティーエリア内で都倉 賢がゴールを狙う。アウトサイドにかけたシュートはわずかに枠を捉えられなかったが、古巣相手に挨拶代わりのプレーを見せた。
ボール保持はC大阪に分があったが、ブロック内では自由にさせない岩手。最終ラインの5人で5レーンを埋め、前向きの守備からこぼれたところに中盤がプレスバック。特にボランチの下上がデュエルで強さを見せるなど、うまく守備をハメていく。そして、25分には下上がペナルティーエリア内で決定的なシュートを放つなど、惜しいシーンを迎える。しかし、C大阪も黙ってはいない。直後、裏へのパスで抜け出したジョルディ クルークスがペナルティーエリア内で持ち直し、左足で際どいシュートを放つ。シュート数とボール保持率ではC大阪が上回ったものの、全体的には岩手のペースで前半を終えた。
後半、開始直後に岩手が決定機を迎える。右サイドから斉藤 諒が鋭いアーリークロス。都倉が高い打点からのヘディングシュートを放ったが、GKヤン ハンビンのスーパーセーブに遭う。すると、チャンスをモノにできなかった岩手にアクシデント。57分、攻守に効いていた下上が負傷交代となった。直後にはC大阪に絶好のチャンス。香川のスルーパスを受けた山田 寛人が巧みな切り返しから狙ったが、大きくふかしてしまう。
なかなかゴールをこじ開けられないC大阪は、66分にレオ セアラら4選手をピッチに送ると、直後にそのうちの2人が結果を出す。左サイドの深いところでルーカス フェルナンデスがアバウトなボールをキープし、マイナスのパス。受けたヴィトール ブエノが芸術的なコントロールショットを決めて、先制点を奪った。
役者を投入してリードを得たC大阪は、78分に最後のカードとして清武を投入。同じタイミングで西 大伍をピッチに入れた岩手は、松原 亘紀のシュートなど終盤に畳みかけるような攻撃を見せたが、1点が遠い。J1首位相手に決定機の数で上回るなど大健闘を見せた岩手だったが、試合はこのまま終了し、C大阪が辛くも勝利した。
[ 文:髙橋 拓磨 ]