C大阪vsG大阪のマッチレポート・動画(JリーグYBCルヴァンカップ:2021年9月1日)
一覧へJリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦 2021年9月1日(水)19:03KO ヨドコウ桜スタジアム
試合終了
00前半0
0後半1
9SH2
3CK5
13FK12
1
- 89'山見 大登
スコアレスでは終わらない。アウェイで先手を取ったG大阪
史上初となる公式戦での“大阪ダービー”3連戦。その第2ラウンドとなったJリーグYBCルヴァンカップの準々決勝第1戦。C大阪のホームで迎えた一戦は、直近のリーグ戦での“大阪ダービー”から互いに先発を8人変更。C大阪は山田 寛人や中島 元彦、喜田 陽、西尾 隆矢といったアカデミー出身の選手も多く並んだ。一方のG大阪は、リーグ前節で途中出場して攻撃を活性化させたパトリックや宇佐美 貴史を先発起用。積極的にアウェイゴールを奪いにいく布陣で臨んだ。
序盤はG大阪が攻勢に出たが、しのいだC大阪が13分に決定機を迎える。DFからの縦パスを中島がフリックし、山田が裏に抜け出してシュートするもGK東口 順昭に防がれた。21分にはカウンターからチャンス。高木 俊幸がドリブルで運んでスルーパスを供給すると、中島が切り返して左足でシュートを放ったが、再び東口の好守に阻まれた。さらに28分、前からのプレスでボールを奪うと、喜田のパスに抜け出した中島がシュートを打つも、ここも東口のセーブに遭った。前半アディショナルタイムにもチャンスを迎える。小池 裕太のパスからスペースに走った松田 力が落とし、山田にシュートチャンスが訪れたがDFに防がれた。
[3-4-3]で守備時は5枚で守り、攻撃は幅を使ってクロスをメインにゴールを狙ったG大阪。途中からは宇佐美も上げてパトリックとの2トップで攻めたが、前半の決定機はゼロ。[4-4-2]で守備ブロックを作り、攻撃はカウンターと遅攻を織り交ぜてチャンスを作ったC大阪がゴールに近づいた前半だった。ハーフタイムには、C大阪加入が決まった乾 貴士が挨拶。「最高のチームを作りたい」との決意にスタジアムは大きな拍手に包まれた。
後半も最初のチャンスはC大阪。喜田のサイドチェンジを受けた小池が縦に突破してクロスを上げると、山田がヘディング。決定的な形だったが、シュートは枠を外れた。51分には再び小池がドリブルで仕掛け、「PKか?」というシーンを作る。
58分、G大阪に最初の決定機が訪れる。小野瀬 康介のパスから裏を取った井手口 陽介がシュートするも、今度はGKキム ジンヒョンが好セーブ。ここからは両指揮官が激しく動く。62分、C大阪の小菊 昭雄監督は加藤 陸次樹と坂元 達裕を投入する。G大阪も67分に2枚代え。山見 大登と柳澤 亘が入った。C大阪が73分に大久保 嘉人、為田 大貴と攻撃的な選手を入れれば、G大阪も78分にレアンドロ ペレイラ、倉田 秋、山本 悠樹をピッチに送った。
過去、スコアレスドローがない“大阪ダービー”。両チームとも果敢に1点を奪いにいき、互いにゴールに迫るシーンが増える。すると89分、山見が鮮やかなシュートを決めてG大阪が先制に成功。直後にはC大阪も大久保にビッグチャンスが訪れたが、シュートを打ち切れず。準々決勝の1戦目はG大阪が1-0で勝利。準決勝進出へ向けて一歩前進した。
[ 文:小田 尚史 ]