仙台vs清水のマッチレポート・動画(JリーグYBCルヴァンカップ:2021年3月27日)
一覧へJリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第2節 2021年3月27日(土)14:03KO ユアテックスタジアム仙台
- 70'鈴木 唯人
試合経過
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カウンターから鈴木唯人がプロ初ゴールを決め、清水が逃げ切る
今季JリーグYBCルヴァンカップでの初勝利を目指す、仙台と清水がユアテックスタジアム仙台で対戦。先週末の明治安田生命J1リーグからメンバーを入れ替えても、今季構築しているチーム戦術を実践できるかが問われる一戦となった。
アウェイチームの清水は、今季加入戦力の永井 堅梧、鈴木 義宜、ディサロ 燦シルヴァーノを先発起用。ディサロと後藤 優介が2トップを組む[4-4-2]でスタートした。
ホームチームの仙台は、大卒ルーキーの加藤 千尋がプロ入り後初めての先発出場を飾った。今季加入戦力では、昨季にJFA・Jリーグ特別指定選手として経験を積んだアピアタウィア 久や、リーグ戦で先発を続ける氣田 亮真が先発出場した。こちらは西村 拓真と赤﨑 秀平が2トップを組む[4-4-2]でスタートした。
開始3分、仙台は左サイドの角度のないところから西村がゴールを狙う。しかしこれは右に流れた。清水も8分に反撃し、敵陣左サイドでFKを獲得。西澤 健太のキックに後藤が走り込んだが、シュートは左に外れた。
20分、仙台はドリブルで持ち込んだ氣田が左サイドからクロス。これを受けた赤﨑がゴール正面からシュートしたが、これは打ち上げてしまった。27分には蜂須賀 孝治のクロスに西村が合わせたが、このシュートは永井のファインセーブで防がれた。
その後は互いに中盤を締めた“堅い”展開が続くが、前半終わり頃にチャンスが生まれる。45分、西村が競り合いを制してゴールに迫ったが、シュートは枠を外れる。2分後には氣田が相手陣内で混戦からシュート。だがこれは永井に防がれた。逆に47分、清水もクロスを受けたディサロがシュートするが、これはゴール左へ。前半はスコアレスで終わった。
両チームとも、ハーフタイムでの選手交代はなし。後半立ち上がりは清水が右サイドからチャンスメークをはかるが、48分、50分のチャンスとも、アピアタウィアに防がれた。
先にベンチが動いたのは清水。54分、中村 慶太がピッチに入った。この勢いで清水がCKを獲得したが、シマオ マテに防がれゴールならず。仙台も60分に西村が左に抜け、角度のないところからシュートを狙ったが、これは永井にキャッチされた。
62分に清水が一気に3人を交代。鈴木 唯人、奥井 諒、中山 克広を投入した。仙台も69分に上原 力也と真瀬 拓海を投入。こう着状態を打破するため、それぞれ変化を加えた。そして先にスコアを動かしたのは清水、70分、仙台が前がかりになったところで途中出場の鈴木 唯人がカウンターをしかけ、「あそこまでいったら自分が決めようと思った」と、落ち着いてプロ初ゴールとなる先制点を決めた。
リードした清水は73分、最後の交代枠で指宿 洋史を投入。それに対して仙台はサイド攻撃で揺さぶって、76分には西村がシュートを狙う。だがこれは枠を外れた。80分に仙台は吉野 恭平と皆川 佑介を投入して勝負を懸けた。
84分、仙台はボランチの位置に移っていた加藤が攻め上がり、ドリブルで相手DFをかわしてシュート。だがこれは左に外れた。85分に仙台ベンチは中原 彰吾を最後のカードとして送り込んだ。終盤には猛攻をしかけた仙台だが、立田 悠悟らの堅い守備を崩すことはできず。清水がカウンターからの1点を守り切って、今大会初勝利を挙げた。
[ 文:板垣 晴朗 ]