札幌vs仙台の見どころ(JリーグYBCルヴァンカップ:2017年5月24日)
一覧へJリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第6節 2017年5月24日(水)19:03KO 札幌ドーム
試合終了
11前半2
0後半0
13SH15
4CK2
17FK18
2
両者の勝点差は『3』。グループ首位の仙台に札幌が挑む
JリーグYBCルヴァンカップのグループステージもいよいよ佳境に。この第6節では、4試合を終えて勝点7でAグループの4位につける札幌が、勝点10で首位に立つ仙台を札幌ドームで迎え撃つ。勝点としては1ゲーム差の両チーム。リーグでは開幕戦にユアスタで対戦し、1-0で仙台が勝利しているカードだ。
札幌はルヴァンカップの前節は試合が組まれておらず、前々節は敵地でFC東京と対戦して0-1で敗戦している。この試合では多くの時間で相手にボールを保持されてしまい、ほぼ防戦一方の展開。GK金山 隼樹の好セーブによって失点こそ『1』にとどまったものの、放ったシュートはFC東京の14本に対して0本という苦しい試合を強いられてしまった。出場したメンバーはその悔しさを晴らしたいところだろう。
そして、直近の試合となったのは明治安田J1第12節。敵地で戦った新潟戦だが、これも0-1で敗れてしまった。比較的、相手にボールを回される時間帯が目立っていたものの、内容としてはきっ抗。結果的にシュート数も互いに10本ずつという試合だった。しかし、66分にカウンターから失点し、18位の新潟に敗戦。リーグ戦では今季二度目の連敗となってしまった。
一方、夏の雰囲気を感じさせつつある5月末の北海道に乗り込む仙台のルヴァンカップ前節は、ホームで柏と対戦して1-1のドロー。3人のブラジル国籍アタッカーを先発で送り込んだ柏に、前半序盤に失点を喫してしまったものの、その後はチームとして強い気迫で挑み、徐々に押し込んでいく。ただし、なかなかゴールは割れない。そんな展開となってそのままタイムアップかと思われた後半アディショナルタイム、途中出場のFWクリスランが劇的な同点弾。ホームゲームではあるが、得点した時間を考えると勝点1を見事に拾ったと評していいだろう。首位の座も守った。
直近試合に目を移すと、J1第12節を敵地で横浜FMと戦った。前半終了間際に失点を喫するイヤな展開になってしまったものの、77分にセットプレーからDF大岩 一貴の得点で追い付くと、そのままタイムアップ。こちらも敵地での一戦だったことを考えると、しっかりと勝点1を獲得したと言っていいはずだ。
双方の直近試合を踏まえると、チームとしての流れは若干、アウェイの仙台が良好と言えるかもしれない。札幌は今季、公式戦ではホームゲーム無敗という強さを誇っていたが、J1第11節でG大阪に敗れてストップ。再び流れを作り出すためにも、この仙台戦をひとつのきっかけにしたいところだろう。リーグ戦でも札幌と仙台は順位表の近い位置にいるため、ライバル意識も少なくないはずだ。
いずれにせよ、この試合が両チームにとってグループステージ突破の可否を分ける重要な一戦になることは間違いない。熱戦が期待できそうだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]