湘南vsアトレチコPRの監督コメント(JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ王者決定戦:2019年8月7日)
一覧へJリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ王者決定戦 2019年8月7日(水)19:00KO Shonan BMW スタジアム平塚
試合終了
00前半1
0後半3
9SH17
7CK6
12FK10
4-
アトレチコPRアトレチコ パラナエンセ
-
41'マルセロ シリノ
56'ホニ
63'トニー アンデルソン
85'ブライアン ロメロ
湘南ベルマーレ湘南
[ 曹 貴裁監督]
昨年ルヴァンカップを優勝したことで、今年こういうチャンスを、リーグと協会に協力していただいて、我々のホームで南米のチャンピオンを迎えて試合することができました。
クラブとしても、選手それぞれにとっても、もしかしたら一生に一回あるかの機会だと思います。そういう意味で、前回の試合を含め、選手のコンディションを考えて、メンバーを選びました。メンバーの選考のやり方については、0-4で負けたからと言って、ああしておけばよかった、こうしておけばよかったという気持ちは一切ないです。どの選手が出場しても、今日僕が感じたことに大差はないと思っています。
やってはいけないことが多いのが湘南ベルマーレ、やってはいけないことがほとんどなかったのがアトレチコの選手。そのように僕は感じました。
技術の違いよりもジャッジの質。クリアするのか、つなぐのか。待つのか、行くのか。ラインを上がるのか、下げるのか。変な取られ方をしないようにボールを動かしてきますし、0-2になったあとは、逆にペースを落として我々のプレスを引き出して、その後ろで点を取るということを全員が共有できていた。
監督として本当に力不足を感じましたし、本当に負けた感もあります。こういった試合を自分として経験できたのは逆に良かったなと思うしかない。負け惜しみではなく本当にそう思っていて、ジャッジとか真剣勝負におけるプレーの質の差は相当あったと思います。
土曜日の試合は劇的なゴールで勝ちましたけど、2-0から2-2にされたプレーとか、今日の失点につながるものというのは、同じように我々の課題として共通するものがあります。距離感やスタイルは疑いようもなくまっすぐ進んでいければいいと思いますけど、今日アトレチコさんが見せたようなもの、ボールを奪ったらできるだけワンタッチで相手の背中を取っていき、横や後ろに逃げないというところは、選手全員と共有していきたいですし、学ばせてもらったことの多い試合だったと思います。
特に4番と39番の選手が、ジャッジの質や運動量、サッカー選手として持っていなければいけないものを高いレベルで持っていると感じました。ああいう選手がごろごろいるブラジルの王国としての強さを改めて感じました。そういう経験ができたことを、次に生かさないといけないと思います。
アトレチコ パラナエンセアトレチコPR
[ チアゴ ヌネス監督 ]
まず最初に、日本の皆様に感謝を申し上げたいと思います。皆様がとても温かく接してくれ、いい気分で過ごすことができました。日本に来たら誰もが同じような気持ちになるのではないでしょうか。
試合に関しては、間違いなく厳しい試合になると思っていました。相手はパワフルでフィジカル面にも優れ、スペースを与えないサッカーをしていました。そのため私たちは、特に前半ビルドアップのところで苦労しました。結局、ロングボールに頼るサッカーになってしまい、自分たちのペースになかなか持ち込めませんでした。
幸いにも、前半終了間際に1点取ることができ、その結果、後半は相手が攻撃的になるなかで、カウンターのチャンスが増えました。それをうまく利用することで、このような良い結果につながったと思います。
--今回のタイトルにはどのような意味があると考えますか?
バックアップしてくれた家族、ブラジルにいるサポーター、日本まで来てくれたサポーター。このタイトルの喜びを、多くの人たちと分かち合いたいと思っています。
個人的には3つ目のタイトルになりますが、監督としての20年の成長の証だと思います。そして、アトレチコが国際的に知られるチームになるための一歩を踏み出せたとも思います。厳しい試合を乗り越え、いい結果を出せたことは、我々が正しい道を歩んでいる証拠になると思います。
--時差や暑さの影響はあったか?
時差よりも暑さに苦労したと思います。特に前半、プレスに行かなければいけない時に、なかなか行くことができなかった。その結果、相手の細かいパスワークを許してしまった。後半は選手交代をしながら上手く試合を運べたが、やはり湿気や暑さに対応するのはなかなか難しかったと思います。