熊本vs藤枝の見どころ(明治安田J2リーグ:2024年9月1日)
一覧へ明治安田J2リーグ 第29節 2024年9月1日(日)19:03KO えがお健康スタジアム
前節の継続+見直しで。熊本は降格圏から遠ざかれるか
熊本は前節、アウェイでいわきと対戦し、4-3で4試合ぶりの勝利を挙げた。石川 大地が2得点を挙げるなどして、チームとして6試合ぶりに4得点をマークしたが、3-1とした直後に得点を許したことは課題だ。それでも、3連敗を喫した第25節・栃木戦から前々節・水戸戦までの間で奪ったゴールがオウンゴールでの1点のみであったことを踏まえれば、背後を狙う形、セットプレー、ボール奪取からのカウンター、アタッキングエリアでのコンビネーションと、さまざまな形から得点を挙げたことはプラス材料。
「良いところは伸ばして、つけ足さないといけないことはつけ足していく」(大木 武監督)という意味で、攻撃面で表現できたことを継続しつつ、守備面の見直しを図ることで連勝につなげて、降格圏との勝点差をさらに広げたいところだ。
一方の藤枝は前節、ホームに山形を迎えた。前半のうちに大曽根 広汰が退場となった中でも粘り強くしのいでいたが、後半に1点を奪われて敗れている。ただ、須藤 大輔監督が「感動すら覚えるような素晴らしいプレーを最後までした」と選手たちを称えていたように、1人少ない状況をまったく感じさせない攻めの姿勢を最後まで貫いたことは、残り試合にもつながる。
今節は大曽根に加えて、前節で今季四度目の警告を受けた梶川 諒太も出場停止となるものの、今夏に加わった世瀬 啓人やモヨ マルコム強志が十分な存在感を発揮しているほか、今季9得点を挙げている矢村 健ら前線も好調。連敗を阻止しつつ、J1昇格プレーオフ圏との差を詰めたい。
攻撃的なスタイルを志向するチーム同士による一戦。強みを出し合う見ごたえのあるゲームになりそうだ。
[ 文:井芹 貴志 ]