秋田vs仙台の見どころ(明治安田生命J2リーグ:2022年10月23日)
一覧へ明治安田生命J2リーグ 第42節 2022年10月23日(日)14:03KO ソユースタジアム
試合終了
00前半0
0後半0
2SH17
1CK8
8FK9
0
絶好調の秋田は5連勝を狙う。PO圏浮上を目指す仙台を迎撃
秋田は前節、アウェイで3位の岡山に逆転勝利。50分に先制を許すも、その9分後に青木 翔大と齋藤 恵太が連係した電光石火のカウンターで追いつく。相手の攻撃を堅守でしのいで迎えた90+3分、スローインからパスをつなぎ、クロスを青木が決めた。秋田は今季二度目の逆転勝利で、J2では初の4連勝を達成。最終盤で攻守がかみ合っている。
仙台も劇的な展開だった。蜂須賀 孝治のスルーパスに富樫 敬真が抜け出して4分に幸先よく先制。75分にCKから失点するが、90+2分に遠藤 康のCKをフォギーニョが押し込み、ホームを熱狂させた。5試合ぶりの勝利をつかんだ仙台は、プレーオフ圏浮上の可能性を残して最終節を迎える。
秋田は明治安田J2第38節で残留を決めたあとも、日々の練習を積み重ねて右肩上がりで成長を遂げている。今季は昇格に絡めなかったが、秋田が上を目指すのであれば、プレーオフ圏を争う展開はいずれ訪れる未来だ。その意味では、相手の気迫やスタジアムの緊迫感を経験できるのは千載一遇の機会となる。
当日は多くの仙台サポーターが駆けつけることが予想されているが、千田 海人は「相手の応援も力に変えたい」と意気込む。秋田は前節、12,570人の大観衆が詰めかけた岡山とのアウェイ戦を勝ち切っており、その結果が千田の言葉に説得力をもたらす。さらに前節と異なり今節はホーム戦だ。1人でも多くの秋田サポーターがソユースタジアムに足を運び、青いユニフォームをまとう選手たちの背中を押してほしい。
試合展開としては、高い技術を持つ仙台がボールを保持し、秋田がセカンドボールを拾う展開が予想される。ここに興味深い数字がある。仙台は59失点中、後半だけで42失点している。一方の秋田は39得点中、後半に27得点を挙げている。秋田が粘り強い守備で前半をしのげば何かが起こる可能性が高まる。そしていまの秋田には、その何かを起こす力があるはずだ。
[ 文:竹内 松裕 ]