大分vs京都の見どころ(明治安田生命J2リーグ:2017年4月29日)
一覧へ明治安田生命J2リーグ 第10節 2017年4月29日(土)14:00KO 大分銀行ドーム
試合終了
10前半1
1後半2
6SH11
8CK2
7FK14
3
- 77'小手川 宏基
-
15'小屋松 知哉
54'田中 マルクス闘莉王
70'岩崎 悠人
好循環の大分はツインタワーを封じ、3連勝を目指す
前節、アウェイで強豪・湘南を下し、今季初の連勝を遂げた大分。3連戦の初戦となる今節も勝利して、波に乗りたいところだ。
最終ラインからビルドアップするスタイルが徐々に浸透し、それが勝点の獲得に結び付くことによって、良いスパイラルが生まれつつある現在。負傷者やコンディション不良のメンバーが多いのは気になるが、それさえも逆手に取って、チームの底上げや戦術オプション増につながりそうな機運もある。湘南戦ではスタートから川西 翔太がボランチで出場し、攻守に存在感を発揮。また、前線3枚をより流動的な組み合わせにすることで、相手のマークをかき乱した。
決定機は作りながら追加点が奪えず、最後まで楽な展開へと持ち込めなかった点や、一度押し込まれるとそこから押し戻す力を出せなかったことなど、課題はまだまだ多いが、チーム内で意識を共有し、一体感を持って距離感よく戦えていることは、大きな要素だ。
一方の京都は、シーズンのスタートで苦しんだものの、ここ2試合は田中 マルクス闘莉王をFWに据えることで新たな攻撃パターンを開拓。ケヴィン オリスとの長身2トップにシンプルにボールを当ててゴールを狙うスタイルに切り替えている。前々節・愛媛戦は、田中 マルクス闘莉王のハットトリックにより壮絶な打ち合いを制し、前節・松本戦でも見事な反転シュートから先制点を挙げた。
大分としてはこの脅威をしのぎつつ、セカンドボールを拾って自分たちの時間をできるだけ長く保てるかどうかがカギとなる。辛抱強くボールを動かしながら相手の出方を見極め、個の能力の高い相手を局面ごとに上回りつつ、細やかかつ大胆にゴールに迫りたい。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]