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岐阜vs京都のマッチレポート・動画(明治安田生命J2リーグ:2016年7月3日)

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采配奏功。京都、4試合ぶりの勝星



キックオフから約3時間前のこと。16時を回ったころに訪れた突然の豪雨により、スタジアムの芝生は大量の水を含むこととなった。

試合開始のころには止み切っていたものの、ピッチのそこかしこで水しぶきが上がり、思うようにボールが転がらない状況。両チームともに「事故」が起こる可能性を頭に入れてセーフティープレーを徹底しながら、ディフェンスラインの背後にロングボールを蹴り込んでいく。それが直接的なチャンスに結び付かなくとも、セカンドボール争いや球際の攻防で火花を散らし、そこで得たFKやCKから圧力を掛けていった。

その中でやや優勢に試合を進めていたのは岐阜だったが、決定機の場面で菅野 孝憲の好セーブや相手守備陣の気持ちのこもった守備に阻まれるなど、なかなか均衡を破ることができない。

前半は起点となるポイントを作ることができず、なかなかシュートまで持ち込めない京都だったが、指揮官の采配が形勢を変える。後半を迎えるにあたりダニエル ロビーニョを投入し、エスクデロ 競飛王を中盤の位置に落とすと、「前にポイントを作ること」(石丸 清隆監督)という狙いが奏功。ピッチ状況が回復したこともあり、ショートパスもつながるようになり、54分に先制点が生まれる。エスクデロ 競飛王のスルーパスに抜け出したダニエル ロビーニョがGKとの一対一を決め切った。

1点のリードを許した岐阜はその後も攻勢を見せたものの、最後まで京都の牙城を崩すことができず、結果としてこれが決勝点に。ホーム5連敗となってしまった。

追加点の好機こそ生かせなかったものの、最後まで体を張って守り抜いた京都は、これが4試合ぶりの勝星。指揮官が「中3日のコンディションと、今日のピッチコンディションから余計に難しいゲームになってしまいましたが、選手たちは最後まで足を止めることなく戦ってくれたと思います」とたたえた通り、多くの苦境を乗り越え、後半戦に向けて弾みをつけることに成功した。

[ 文:村本 裕太 ]
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