北九州vs東京Vのマッチレポート・動画(明治安田生命J2リーグ:2016年7月3日)
一覧へ明治安田生命J2リーグ 第21節 2016年7月3日(日)18:00KO 北九州市立本城陸上競技場
試合終了
20前半1
2後半0
7SH12
6CK4
13FK10
1
逆襲の北九州、初の逆転勝利。連勝で後半戦へ

試合開始2時間前あたりから降り始めた雷雨の影響でキックオフが30分遅れたゲームは、その湿度の高さが影響したと思われる、ゆったりとしたテンポでスタート。互いにボールホルダーへのアプローチやパスの受け手へのチェックが甘く、比較的ボールは回るのだが攻撃のテンポは上がらず、ともにチャンスを作れない状況が続いた。
そんな展開の中で生まれたゴールはセットプレーから。29分、井上 潮音が蹴った左CKをウェズレイが落とし、ゴール前にいた杉本 竜士が鋭く反応して押し込んで、東京Vが先制した。
リードを許した北九州は、ハーフタイムでの柱谷 幸一監督の指示もあり、最終ラインを押し上げることで選手間の距離が縮まり、攻守でのコンビネーションが高まると、54分に同点ゴールを挙げる。ロングボールに対する空中戦で競り勝った原 一樹が頭でフリックすると、これを池元 友樹が拾ってゴールラインぎりぎりで中央へと折り返す。これに合わせたのが、ヘディング後に猛然とゴール前に走り込んだ原だった。
北九州は同点ゴールで生まれた勢いをすかさず勝越し点へとつなげる。56分、本山 雅志とのコンビで右サイドを崩した小手川 宏基がマイナスに風間 宏希へつなぐと、風間がワンタッチでクロス。これはGK鈴木 椋大にはじかれたが、石神 直哉が鋭く左足でたたく。これもGKにブロックされたが、こぼれ球に今度は原が反応。右足を振り抜いてネットを揺すった。
この逆転ゴールでさらに勢いが出た北九州は、守備での積極性も増して東京Vの反撃を抑え、逃げ切りに成功。リーグ前半戦の最後の試合で、原の今季初となる1試合2得点の活躍により、今季初の逆転勝利と、同じく初の2連勝を収めた。
[ 文:島田 徹 ]