川崎Fvs湘南のマッチレポート・動画(明治安田J1リーグ:2025年4月2日)
一覧へ明治安田J1リーグ 第8節 2025年4月2日(水)19:03KO Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
試合終了
20前半0
2後半0
15SH2
9CK3
22FK8
0
前節に続いての完封勝利。川崎F、上位に迫る
雨の上がったUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで川崎Fと湘南が激突した。ホームの川崎Fは4日前の前節・FC東京戦(3○0)からスタメンを3人変更。橘田 健人と河原 創がダブルボランチを組み、右ウイングには“多摩川クラシコ”でJリーグ初ゴールを決めた伊藤 達哉が入った。対する湘南は前節・清水戦(0●3)からスタメン4人を変更した。舘 幸希、池田 昌生、松村 晟怜が今季初先発を飾り、奥野 耕平が2試合ぶりに先発復帰。また、GKには古巣対戦となる上福元 直人が入った。
4戦勝ちなしとここ最近は元気のない湘南であったが、この日は立ち上がりから持ち前のアグレッシブさを出していく。ボールを握れば前へと運んでいき、クリアボールも簡単には捨てずに鈴木 章斗と福田 翔生の2人の関係でゴール前まで運ぶシーンも作った。
ただ、川崎Fも前から奪いにいく姿勢を出し、決して後手には回らない。12分にはマルシーニョの二度追いから相手に自由を許さず、中盤で橘田 健人が奪い切るなど、積極的な守備を見せた。そして、15分にはチャンスを作る。右サイドで押し込み、伊藤 達哉、脇坂 泰斗、橘田 健人の3人で打開。最後はマルシーニョがシュートではなくクロスを選択したが、味方とは合わなかった。
その後も、ボール保持は湘南に譲った川崎Fであったが、シュートシーンは多く作っていく。24分には脇坂 泰斗がミドルシュートを狙い、29分にはセットプレーの流れから山田 新がシュート。さらに40分には分厚い攻撃からマルシーニョが決定機を迎えたが、シュートはポストに当たり、先制点とはならなかった。
得点こそ挙げられなかったが、良い流れで前半を終えた川崎Fは、後半開始早々の50分に先制点を奪う。右サイドから中央へボールを運んでいき、河原 創とマルシーニョの2人で打開。河原 創の折り返しを脇坂 泰斗が体で押し込んだ。そして、ゴールを決めた脇坂 泰斗はそのままサポーターのほうに走り、渾身のゴールパフォーマンスを行った。
リードしてからの川崎Fはさらに出足が鋭くなり、59分には橘田 健人がクロスバー直撃のミドルシュートを打てば、72分にはエリソンが角度のないところから左足を強振。DFのブロックに遭って追加点とはならなかったが、押し込む時間が長く続いた。
そんな中、82分に宮城 天と“等々力デビュー”となった大関 友翔の川崎Fアカデミー出身コンビを投入すると、この2人が果敢にゴールに迫っていく。88分には宮城 天が相手の裏を取り、河原 創の惜しいシュートを演出。90分には大関 友翔も絡んだ流れから、宮城 天がPKを獲得。自らキッカーを務め、冷静に右スミに沈めた。
前節に引き続き複数得点を挙げ、3試合続けて無失点に抑えた川崎Fは、今季初の連勝を達成。2月15日に行われた明治安田J1開幕戦・名古屋戦以来となるホームゲームでの勝利を飾り、3位に浮上。消化試合が1試合少ない中、首位・鹿島との勝点差を『2』に縮めた。
[ 文:須賀 大輔 ]