湘南vs横浜FMの監督コメント(明治安田J1リーグ:2024年11月30日)
一覧へ明治安田J1リーグ 第37節 2024年11月30日(土)14:03KO レモンガススタジアム平塚
試合終了
21前半0
1後半3
9SH16
3CK7
11FK16
3
-
27'鈴木 章斗
67'福田 翔生 -
53'アンデルソン ロペス
89'天野 純
90+4'ヤン マテウス
湘南ベルマーレ湘南
[ 山口 智監督 ]
負けて残念です。それに尽きると思います。間(中断期間)の準備は良かったですけど、結果に結びつけないと報われない。失点のし方はもったいなかったと思うし、苦しい中でも耐えながらセットプレーで1点目を取って、(一時追いつかれながら)2点目を取ったあともそうですけど、相手の2点目、3点目が信じられないような感じでした。それが自分たちのいまの力だと思うので、これにしっかり向き合って歩んでいきたいと思う。この悔しさを返せる機会がまだ1試合あるので、そこに向けてやっていければなと思います。
--良い内容の戦いができていた中で、勝ち切るために必要だったのは相手の心を折るような追加点だったのでしょうか、それとも守り切る力なのでしょうか?決め切るところもそうですけど、相手を見るということはもっともっとしていかないといけない。ゲーム展開もまだまだ感じていかないといけない。それを全員で合わせるというのは、大きな課題。内容が安定してきたところはありますけど、結果が安定しているわけではないので、この安定を続けながら、そういうところのキワを全員で共有することが必要。今日の失点は、そういうところが顕著に直結したと思う。自分たちで奪いにいく、いかないところも含めて、「いくときの迫力はもっと出そう」とハーフタイムに伝えました。中途半端にならないよう、やっていかないといけないと思います。
--昨日、山田 直輝選手の今季限りでの契約満了がクラブから発表されました。山口監督が現役のとき、一緒に日本代表デビューを飾った間柄でもありますが、指導者として湘南で再会をして、ともに4シーズンを過ごしてきました。彼がチームに与えた影響をどう感じていますか?代表デビュー戦は鮮明に覚えています。当時彼は18歳で「すごい選手だな」というのは本人にも話しましたし、そういう話題で盛り上がることもありました。
僕と一緒にやった4年間というよりかは、トータルの在籍だったり、ここでの貢献度や与えたものというのは、皆さんへの“元気”だったと思う。常にサッカーに向き合って、熱いところも、空回りするところも、良いところもすべてがヤーマン(山田)だと思う。今季はケガが多くて、なかなか……というところはありましたけど、それも歩みの1つだと思います。
(契約満了は)僕も経験はありますけど、本人は本当にキツい気持ちや歯痒い気持ち、悔しい気持ち、腹立たしい気持ちはあるはずです。でも、それは強くなるチャンスだと思うので、これから先、どういう選択をするか分からないですけど、ここでやったもの、やり切ったもの、積み上げたものというのは、ウソをつかない。今後も彼らしいものは続けてほしいなと思いますし、それを受け継いでこのチームは継続していかないといけません。
横浜F・マリノス横浜FM
[ ジョン ハッチンソン監督 ]
サッカーは感情的なスポーツだとあらためて感じました。良いスタートを切ってピッチ上でうまく表現できましたが、CKから1点を食らい、「これがサッカーか」とも感じました。ハーフタイムに「自分たちのサッカーは間違っていないし、落ち着いてやっていこう」と伝え、後半に臨みました。後半も入り方は良く、観に来てくださったサポーターに自分たちのサッカーを見せることができました。エンターテインメント性の高い試合が自分たちのスタイルです。ボールを動かしながら、最後の最後で勝利をつかむことができました。
個人的にもチームとしてもタフな日々が続いています。監督として、選手たちにやり続けさせないといけません。公式戦5連勝中ではありますが、最後の最後までこの最高の仲間たちと戦っていきます。リーグ戦だけでなく、カップ戦やACLEを戦っている中、幸せを感じることが多々あります。常に自分たちのサッカーを表現することが大事だと思っています。
--アンデルソン ロペス選手にキャプテンマークを託した理由と、彼の評価を聞かせてください。このチームには多くのリーダーがいます。畠中(槙之輔)が巻いても何も問題ありませんでした。彼はリーグ優勝を経験し、多くの経験もあります。その中でロペスに託した理由としては、彼は今日J1出場200試合を達成し、クラブにとってもゴールを取り、勝利をもたらしてくれる最高の選手です。それらに敬意を払い、彼にキャプテンマークを任せました。昨季に続いて得点王を獲ってもらいたいですし、彼の人間性も素晴らしい。
そして、水沼(宏太)がピッチに入ったときにキャプテンマークを渡した場面は、お互いが尊重している表れでもあります。ほかにもこのチームにはリーダーがたくさんいて、そのような場面を見ると最高のチームに仕上がったと感じます。みんなが手を抜かず、ハードワークするチームです。
--1失点目はセットプレーから、2失点目はGKからの1本のロングパスから喫しました。どのように感じましたか。あのような失点はずっと修正しないといけないとやってきました。残念ですし、フォーカスしなかったときに起こるものです。1人だけのせいではありません。自分を含めたチーム全体でフォーカスし続けないといけません。少しでも気を抜いたり、違った考えを持てば、あのような結果を招いてしまいます。
セットプレーもいつもどおりやっていれば、防げたと思います。2失点目に関しては、いろんな攻め方がある中でも防がないといけません。一方、自分が素晴らしいと思うのは優勝も降格の可能性もない中、2失点目を喫した際にアンラッキーで終わらせるのではなく、どのような試合でも一丸となってあきらめない姿勢です。続けていくことが大切になります。