東京Vvs鳥栖の見どころ(明治安田J1リーグ:2024年9月22日)
一覧へ明治安田J1リーグ 第31節 2024年9月22日(日)18:03KO 味の素スタジアム
試合終了
21前半0
1後半0
7SH10
2CK3
10FK10
0
成果が表れた東京V。2003年以来となるJ1での4連勝へ
鳥栖は4連敗中かつ8試合勝利がない。その苦しい中、期待がかかるのが中原 輝だ。7試合連続で先発しており、インサイドハーフの位置で奮闘している。彼は昨季途中に東京Vへ期限付き移籍加入すると、右サイドハーフでチームの攻撃をけん引。昨季の明治安田J2最終節までの4試合で3得点、J1昇格プレーオフ準決勝でもゴールを挙げるなど、素晴らしい活躍でJ1昇格に導いた。
「半年しか在籍していなかったんですが、チームもファン・サポーターの方々も僕のことをいまでも気にかけてくれていて、応援してくれている。僕にとっても大好きなチームの1つ。対戦できることを楽しみたい。もちろん、ただ楽しむだけではなくてチームとして勝ちたいし、自分のプレーを見せたい。ゴールという結果を出したい」
彼の味スタへの“帰還”を、東京Vのファン・サポーターも心待ちにしているだろう。中原は「東京Vはショートカウンターが武器だが、ボールを持つことを怖がってしまったらいけないし、いかにうまく前進できるかどうか」を試合のポイントに挙げていた。
東京Vは前節、アウェイの地で札幌と対戦。3連勝中と好調だった相手を2-0で撃破した。高い攻撃力を持つ相手を無失点で抑えつつ、山田 楓喜のリーグ戦23試合ぶりのゴール、そして終了間際にはチアゴ アウベスの加入後初ゴールが決まるなど、内容も素晴らしかった。ボール保持率は低いものの、スキを見せずに全員がハードワークする守備を完遂。奪えば選手たちが湧き上がってくるような攻撃で主にカウンターから相手ゴールを急襲。前節は攻撃に出ていく人数の多さが際立った。これは代表期間による中断中にチームとして取り組んでいたこと。まさにそのトレーニングが試合で表れたことになる。
「ボールのないところでも、途中から入った選手も含めて全員が全力で戦っている。全力を出し切ったからこその勝利だった」
チアゴ アウベスもそう言って胸を張った。「まだまだ上を狙っていきたい」とは、今節で出場すればJ1通算50試合出場となる山田 楓喜の弁。相手が下位のチームとはいえ、雰囲気を弛緩することなく最後まで戦い抜きたい。「自分たちはチャレンジャー」。城福 浩監督もその姿勢を強調していた。
勝てば2003年以来となるJ1での4連勝達成となる。6位から15位までの勝点差が『7』ということを考えても中位は団子状態であり、東京Vとしてはそこから抜け出して上を見たい。対して残留争いの最中にいる鳥栖は勝点を奪って残留圏内との差を詰めたい。
キックオフは22日、日曜の18時。まだまだ暑さの残る東京だが、ピッチ内でも熱く盛り上がりそうだ。
[ 文:田中 直希 ]