磐田vs湘南の見どころ(明治安田J1リーグ:2024年5月25日)
一覧へ明治安田J1リーグ 第16節 2024年5月25日(土)14:03KO ヤマハスタジアム(磐田)
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45+5'山田 大記
82'マテウス ペイショット
86'レオ ゴメス -
1'ルキアン
29'福田 翔生
2年前と似たシチュエーション。“隠れ湘南キラー”は歓喜の中心となれるか
磐田は5月に入ってから5試合勝ちなし。ただ、前節・浦和戦は開幕戦以来のメンバー入りをつかみ取った金子 翔太が値千金の同点ゴールを奪い、好調の浦和から勝点1を拾うことができた。
「僕の中ではまだまだここまでチームに貢献できなかった悔しさは残っている。もちろん何回もゴールを見返したほどうれしさはあるけど、これきっかけにまた次もピッチで証明できるようにしていきたい」(金子)
思い返せば、2年前も似たようなシチュエーションだった。夏場に5試合勝ちなしという状況で迎えた明治安田J1第23節・湘南戦。その前回対戦で値千金の決勝点を奪い、久しぶりの歓喜をチームにもたらしたのは金子だった。清水時代を含めて3ゴールをマークし、“隠れ湘南キラー”と言うほどの相性の良さを感じている40番は、今節の重要性をこう説く。
「もちろん戦術や相手の分析も大切になるが、お互いにとってこの一戦がすごく重要になることは分かっている。どっちが勝ちたいかというぶつかり合いになると思う。個人的にはまたゴールを取りたいと思っているので、そのための準備は変わらずに続けていきたい」
対する湘南は前節、新潟を下し、3試合ぶりの勝利を飾った。5月は鳥栖や新潟といった順位が近い相手との直接対決を制し、勝点を積み重ねてきた自信もある。このタイミングで今季初の連勝をつかめれば、浮上への勢いになるだろう。
また、前節は直近までゴールを量産してきた福田 翔生が出場停止という中で、先発に復帰したルキアンが2ゴールの活躍を見せたことはポジティブだ。さらに、今節はルキアンにとって古巣戦。攻守にわたってチームにパワーをもたらすブラジル国籍ストライカーの特長を誰よりも理解しているからこそ、磐田としては抑えなければならないポイントになる。
そして、ここまで全試合にフル出場している鈴木 雄斗は移籍後初の凱旋ゲームとなる。昨季はJ2で最多タイの10アシストをマークし、右サイドの槍としてチームの大きな武器となった。対峙する可能性が高い松原 后は、マッチアップを心待ちにしている。
「雄斗くんはジュビロで一緒にプレーしてきて、すごく刺激を受けた1人。あの人のプレーの特徴も分かっている。だからこそ、どういうふうに出てくるのかすごく楽しみ」
両チームの特徴を踏まえれば、セカンドボールや球際の攻防が主導権を握る上でのポイントになる。そこでいかにマイボールにできるかが問われる。また、奪ったボールをいかにスムーズに攻撃につなげられるか。そのときにサイド攻撃を強みとする磐田としては、左の松原が鈴木 雄斗よりも素早いアクションでサイドのスペースを突いていけるか。ここのマッチアップは得点へのカギを握るポイントだ。
今節は磐田市の小学5年生から6年生を対象に、『一斉観戦授業』として約3,000人の子ども達を招待するゲーム。サックスブルーには子どもたちに歓喜を届けるミッションがある。
[ 文:森 亮太 ]