G大阪vs新潟のマッチレポート・動画(明治安田J1リーグ:2024年3月2日)
一覧へ明治安田J1リーグ 第2節 2024年3月2日(土)15:03KO パナソニック スタジアム 吹田
試合終了
10前半0
1後半0
10SH3
6CK2
10FK17
0
- 75'宇佐美 貴史
スコア以上の快勝。G大阪が狙いどおりに試合を進め、今季初勝利を飾る
「ワクワクする指数では一番高いし、選手の皆がそう思っている」。ホームでの開幕戦を前に、宇佐美 貴史はチームの思いを代弁した。明治安田J1第2節でG大阪は新潟をパナソニック スタジアム 吹田に迎えた。
G大阪はドロー決着となった前節・町田戦からスタメン3人を入れ替え、2戦連発に燃える宇佐美が今季初先発。新加入の松田 陸も右SBで先発し、ウェルトンは初のベンチ入りを果たした。
一方、連勝スタートを切りたい新潟は前節・鳥栖戦からスタメン4人を入れ替え、年代別日本代表時代から宇佐美と切磋琢磨し合ってきた高木 善朗が前線に名を連ねた。
「相手はビルドアップをしてくるチームなので、プレッシングをいかに掛けるかが重要なポイント」。前日にダニエル ポヤトス監督が語った狙いを立ち上がりからG大阪が遂行する。新潟のビルドアップに対して宇佐美やトップ下の山田 康太が効果的にプレスを掛け、新潟のビルドアップを封印。立ち上がりはお互いに探り合う展開が続き、ゴール前の攻防は少なかったが、試合の主導権を握っていたのはG大阪だった。
最初のビッグチャンスは30分。G大阪が狙いどおりの形でボールを奪ってカウンターを発動。左サイドから山田が送り込んだクロスを受けた岸本 武流が枠内に鋭いシュートを放ったが、新井 直人の懸命のブロックに遭い、得点できなかった。
前半、新潟をシュートゼロに抑えたG大阪だったが、足りないのはゴールをこじ開ける作業。
後半もボールポゼッションにこだわらず、規律ある守備で新潟にリズムを出させないG大阪が再三、ゴール前に迫る。
先に交代カードを切ったのは優位に試合を進めていたダニエル ポヤトス監督。66分に倉田 秋と半田 陸を投入し、攻守のテコ入れを図った。しかし、沈黙していた新潟が直後にこの日最初にして最大のビッグチャンスを作り出す。ただ、長谷川 元希とのコンビネーションでペナルティーエリア内に進入した松田 詠太郎がシュートを放つも、これはGK一森 純にセーブされた。
最大のピンチをしのいだG大阪は、半田の攻め上がりで得たCKの流れから倉田がシュートの体勢に入るが、新井にブロックされて打ち切れなかった。しかし、VARの結果、新井のファウルと判定され、PKをゲットする。このPKを宇佐美が冷静にゴール左に蹴り込み、75分に先制に成功した。
新潟は直後にダニーロ ゴメスや小見 洋太ら3枚代えを行う。この投入が生き、ダニーロ ゴメスや小見の推進力で攻撃のギアはアップしたが、中谷 進之介と三浦 弦太のCBコンビに個の強さを見せられ、得点にはつながらず。
G大阪は90+1分に、宇佐美に代えてウェルトンをピッチに送り出し、ウェルトンは期待された突破力の一端を見せるなどして場内を沸かせた。
「最少得点差だったけど、終始、G大阪のペースだった」と松橋 力蔵監督が認めたように、プランどおりの効果的な守備を見せたG大阪が1-0で今季初勝利を飾った。
[ 文:下薗 昌記 ]