横浜FMvs福岡の見どころ(明治安田J1リーグ:2024年3月1日)
一覧へ明治安田J1リーグ 第2節 2024年3月1日(金)19:03KO 日産スタジアム
試合終了
00前半0
0後半1
17SH5
8CK1
18FK7
1
- 51'紺野 和也
データでは横浜FMが圧倒。最注目は“福岡キラー”のロペス
横浜FMは2月25日に行われた開幕戦で、1993年のJリーグ開幕カードと同じ、東京Vとの“ナショナルダービー”を戦い、当時と同じく2-1で逆転勝ちを飾った。展開としては7分、不用意に与えたFKから失点を喫し、その後、システム変更を試みるも、前半はペースを東京Vに譲る。潮目が変わったのは56分に宮市 亮とヤン マテウスを投入してから。押し込む時間帯が長くなると、89分にアンデルソン ロペスのPKで追いつき、90+3分に松原 健の劇的逆転ゴールが生まれて雨中の激闘を制した。
今節で気になるのは、ケガ明けの選手を含めた起用法。永戸 勝也ら長期離脱していた選手が続々と復帰している中、新たな起用はあるのか。ハリー キューウェル監督はこう言及した。
「選手が1人でも多く帰ってくるのは良い兆候だ。自分としては、ポジション別に競争心を高めたい。ただ、1試合だけを考えて出場させることはない。試合勘やゲーム体力を考慮しながら再発しないようにコントロールしていきたい」
選手個々のコンディションに加え、今節のあとに中4日で控えるアウェイでのAFCチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦・山東泰山戦を見据えながらのチョイスとなりそうだ。
福岡との直近3試合で5ゴールを奪っているアンデルソン ロペスは、今季リーグ戦の2戦連発が懸かるホーム開幕戦へ向けてこう意気込む。
「福岡戦はいつもハードな試合になる。守備が堅く、強い選手がそろっている。難しい展開は想定しているが、自分たちはホームで強い。ファン・サポーターの前では良いプレーができるので勝てるはず。自分が(福岡戦で)相性が良いのはチャンスを決めたから。多くないチャンスの中でワンチャンスを仕留める集中力を保たないといけない」
対する福岡は、ホームで迎えた札幌との開幕戦を0-0で引き分けた。前半は岩崎 悠人や小田 逸稀がシュートチャンスを迎えたが、仕留められず。後半は圧力を強めた札幌に対して受けに回るも、要所を締めて無失点で終えた。
就任5年目となる長谷部 茂利監督は、昨季から積み上げてきた守備の連動性について合格点を与えた。一方で、「『そこで取らないと』と思ってしまう状況があったのは課題」と話し、得点力不足の懸念は払しょくできなかった。
今節の相手は、今季からシステムを変え、より攻撃に重心を移した横浜FMだけに得点チャンスは訪れるはず。決めるべき選手が決定力を発揮できれば、勝機が生まれそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]