清水vs柏の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2022年8月20日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 第26節 2022年8月20日(土)18:03KO IAIスタジアム日本平
試合終了
11前半0
0後半1
9SH10
6CK8
12FK13
1
攻守がかみ合い、好調の清水。今節も勝利の方程式に持ち込めるか
そのリベンジを果たしたい清水は、現在好調の波に乗っているところだ。夏の補強で北川 航也、ヤゴ ピカチュウ、乾 貴士が加わった攻撃陣がチームに活気を与えている。3人がそろった初戦となる明治安田J1第23節・鳥栖戦では1-3から北川とチアゴ サンタナのゴールで追いついた。前々節・FC東京戦ではカルリーニョス ジュニオのゴールで先制すると、チアゴ サンタナがダメ押しゴールを決めて完勝。そして前節・G大阪戦ではベンジャミン コロリが先制点を挙げて、86分にカルリーニョス ジュニオが追加点を決め、残留争いのライバルを退けた。
「いまは後ろが我慢してやれば点を取ってくれるという自信や安心感があって、どれだけ攻められても我慢できる」と立田 悠悟が話すように、攻撃陣の勢いが守備陣に好影響を与えており、ここ2試合はクリーンシートを達成している。守備と攻撃の歯車がガッチリとかみ合っているのがいまの清水だ。前半は相手の攻撃を耐えて、後半に交代選手を使いながら相手ゴールに迫り、攻め勝つ。これが清水の勝利の方程式。今節もその展開に持ち込みたい。
一方の柏は前節・広島戦で敗れたものの、それまで4連勝を果たしている。前々節・京都戦後、ネルシーニョ監督が「今季開幕前のメディアの前評判として『柏レイソルの主戦場は降格圏であろう』という声があちこちから聞こえてくる中で、いまこうしてわれわれは2位につけています」と話しているように、下馬評を覆す快進撃を見せている。
ここ最近の勝ち方は清水と対照的で、前半にリードを奪って、それを守り抜くというものだ。第21節・鳥栖戦からの3試合は序盤に先制点を奪い、1-0で勝ってきた。
ただ、前節は粘り強さが崩れた。4分に野津田 岳人のFKからナッシム ベン カリファに先制ゴールを決められたが、41分に武藤 雄樹が同点ゴール。さらに後半開始直後のオウンゴールで逆転に成功したが、その後に2失点を喫して、5試合ぶりの敗戦となった。
この試合は両者にとって重要だ。清水はこの2連勝で12位まで順位を上げたが、16位・神戸との勝点差は『3』しかない。現時点で清水の下にいるチームの多くは消化が1試合少なく、残留争いはまだまだ予断を許さない状況だ。3位の柏にしてみても、上位に食らいつくためには連敗を避けなければいけない。お互いの目標は違うが、目の前の相手から全力で勝点3を奪いにいく。
[ 文:田中 芳樹 ]