福岡vs札幌のマッチレポート・動画(明治安田生命J1リーグ:2022年3月6日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 第3節 2022年3月6日(日)14:03KO ベスト電器スタジアム
試合終了
00前半0
0後半0
13SH6
5CK4
18FK19
0
PKのチャンスを決め切れず、福岡の今季初勝利はお預けに
両チームの先発メンバーは直近のJリーグYBCルヴァンカップから大きく入れ替わった。福岡は熊本 雄太と湯澤 聖人がリーグ戦初先発。札幌は菅 大輝がリーグ初先発となった。
選手配置は札幌がいつもの[3-4-2-1]で、福岡は[4-4-2]ではなく札幌と同じ[3-4-2-1]にして、持ち味である堅い守備を実践するためにマッチアップを明確なものとした。今季の福岡が3バックで試合に入ったのは初めてだが、同様の選手配置は昨季の札幌戦を含めて何試合か経験していた。
3分、福岡がジョルディ クルークスの右CKにドウグラス グローリが頭で合わせる。5分には小柏 剛が福岡ゴールに迫り、左足を振る。ドウグラス グローリのヘッドは枠外に、小柏のシュートはGK村上 昌謙のブロックに遭ってゴールならず。
互いにゴールに迫ったスタートから、その後しばらくは一進一退の展開となるが、福岡が持ち味である守備が機能することで自分たちのリズムで進め始めると、29分にビッグチャンスを手にする。ルキアンがドリブルで仕掛けたあと、ジョルディ クルークスにパス。ジョルディ クルークスは3人目の動きを見せた山岸 祐也に絶妙のタイミングでパスを合わせると、山岸がドリブルでペナルティーエリアに進入。そこで田中 駿汰に倒されてPKを獲得した。キッカーはルキアン。今季初ゴールを目指すルキアンは左に向かって蹴るが、GK菅野 孝憲がそれをキレイに読んでボールを胸に収めた。
得点機会を失った福岡だが、その後も勢いは衰えず、36分には志知 孝明のクロスから湯澤 聖人が右足を振る。これはDFのブロックに遭うが、39分、ジョルディ クルークスの左CKの流れから、こぼれ球を山岸 祐也が右足シュート、相手のブロックに遭ったボールを今度はルキアンがヘディング、これがこぼれたところをルキアンが右足で合わせてネットを揺する。しかし、VARのオンフィールドレビューの結果、ルキアンのヘディングシュートが味方の宮 大樹の手に当たっていたとしてゴールは認められず。福岡ペースで進んだ前半だったが、スコアレスで終わった。
後半も福岡ペースでスタート。48分、右CKにドウグラス グローリが頭で合わせる。2分後、熊本のパスを受けたジョルディ クルークスが右足ボレーで合わせるが、いずれも菅野のセーブに遭う。
攻撃の時間を作れない札幌は60分に3選手を同時投入。そのうち2シャドーの一角に入った青木 亮太がうまくボールを引き出すことで徐々に攻撃にリズムが出てきた。さらに69分、荒野 拓馬をシャドーに入れ、金子 拓郎を右のワイドに、ルーカス フェルナンデスを左サイドに移す配置換え。
これでボール保持率が上がった札幌が福岡を押し込むが、なかなか決定機を作り出せない。アディショナルタイム、途中出場の柳 貴博が攻撃参加。鋭い左足シュートをGKがファンブルし、これに小柏が反応してつなぎ、最後は青木が蹴り込む。しかし、これはオフサイドの判定。
終盤は札幌が優勢に進めたがスコアレスのまま終了。ともにリーグ戦では3試合連続引き分け、今季初勝利は次節以降に持ち越しとなった。
[ 文:島田 徹 ]