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鹿島vs柏のマッチレポート・動画(明治安田生命J1リーグ:2022年3月6日)

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反省を糧にもして。鹿島、待望のホーム初勝利



水戸とのいばらきサッカーフェスティバルも含めて県立カシマサッカースタジアムで3連敗、無得点が続いてもいる鹿島は、直近2試合の反省点を生かした立ち上がりを見せる。早い時間帯に自らのミスで苦しい展開にしてしまったことから、慎重かつ相手を見た入りを見せた。

システムは[4-3-1-2]とし、スリーボランチの真ん中に三竿 健斗が入り、左右を樋口 雄太とディエゴ ピトゥカが固める。トップ下には土居 聖真が入り、2トップは上田 綺世と鈴木 優磨という陣容でスタートした。対する柏はいつもどおりの[3-1-4-2]。川口 尚紀と中村 慶太に替わり、大南 拓磨と戸嶋 祥郎が先発に入った。

ロングボールや大きな展開から攻め手を見いだそうとする柏に対し、鹿島もボールを奪えば素早く2トップに当てていく。ファーストボールを必ずしも自分たちが支配できずとも、セカンドボールに対しては土居、樋口、ディエゴ ピトゥカが待ち構えているため、その多くを支配する。これまでの試合では後半から押し込む展開を作ってきたが、この試合は前半から敵陣で多くの時間を過ごす流れに持ち込むことに成功した。

しかし、ゴールは入らない。惜しい場面までは作るものの、決定的なチャンスとはならなかった。13分の上田のミドルシュートを皮切りに、22分にはFKのこぼれ球に反応した樋口が押し込みにいくもゴール右に外れてしまう。25分にはボールを奪った関川 郁万が素早く前線の鈴木にスルーパスを狙うも、大南が足を伸ばしてこれを阻止。35分には土居、樋口に広瀬 陸斗を加えた3人で右サイドを崩し、樋口がペナルティーエリア内からシュートを狙うも、GKキム スンギュのセービングに遭ってしまう。続いたCKのチャンスでは鈴木が渾身のヘディングシュートを見舞うも、クロスバーにはじかれてゴールならず。前半アディショナルタイムには敵陣でのボール奪取に成功したものの、ディエゴ ピトゥカがコントロールに時間がかかり、鈴木のラストパスも精度を欠いてしまった。

押し込まれた柏は、前半の終了間際に2つの決定機を作るが、細谷 真大がこれを決め切れず、スコアレスのまま前半を終えた。

後半から柏は中村 慶太を投入すると、その交代により少し展開が変わる。46分にはマテウス サヴィオのミドルシュートでチャンスを作り、セカンドボールも拾えるようになっていく。57分には中村 慶太のスルーパスを受けた細谷がディフェンスラインの背後に抜け出そうとするが、関川が競り合い簡単には抜かせない。

鹿島は選手交代を使いながら再び攻勢を強めていくと、65分、ついに均衡が破れる。常本 佳吾の折り返しを仲間 隼斗、樋口がスルーすると、ボールを受けた荒木 遼太郎がステップを踏みながら相手を外してシュート。これがDFに当たってコースが変わり、ゴールイン。ようやく鹿島にゴールがもたらされた。

終了間際にはDF高橋 祐治を上げてゴールをこじ開けようと柏が攻め立てるも、鹿島がこれを守り切り、ホーム公式戦3連戦の最後に今季初めてのホーム戦勝利を挙げた。

[ 文:田中 滋 ]
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